「家ってもっと、自由な発想で楽しく作ってもいいんじゃない?」
そんな想いのもと、これまでDoliveではさまざまなコンテンツを通して発信してきました。
そしてついにリリースされた「Doliveアプリ」。このアプリではDoliveの記事でアイデアを収集しつつ、なんと作りたい家が実際にシミュレーションできる優れモノ。
そこで今回は、一足先にスチャダラパーのBoseさん・ファンタジスタさくらださん夫妻に体験していただきました。Boseさん、さくらださんご家族の、理想の家とは?
Bose(スチャダラパー)
ANI、Bose、SHINCOの3人からなるラップグループ、 スチャダラパーのMC担当。 1990年にデビューし、1994年『今夜はブギー・バック』が話題となる。以来、なんやかんやあって、現在に至る。
個人活動としては、テレビ・ラジオ・CM出演、ナレーション、執筆、ゲーマーなど、幅広いジャンルで活動中。
オフィシャルHP
ファンタジスタさくらださん
2010年に「あやまんJAPAN」のメンバーとしてデビューし、過激なパフォーマンスでブレイク。
2012年にBoseさんと結婚し、2013年の妊娠をきっかけにグループを卒業。
現在はコレクションブランドを立ち上げデザイナーとしても活動中。
“何かやらなきゃ”を忘れさせてくれる、鎌倉でのスローライフ。
家づくりの理想を語る上で、間取りや内装外装などの細かなディテールはもちろん、拠点選びも重要なポイント。鎌倉でのスローライフを堪能するご夫婦ですが、もともとの拠点であった東京から離れるのにはどのような経緯があったのでしょうか。
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2012年にご結婚され、2014年の末に東京から鎌倉に引っ越されています。拠点を移すという判断は、どちらからのご提案だったのですか?
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僕とあさちゃんの共通の友達が鎌倉でパン屋さんをやっていて、鎌倉に遊びに行っては「引っ越したいな」と思っていました。それはあさちゃんも同じで、あとは子供ができたのが一番の要因ですかね。都内だと子供を連れて「どこ行こう」と悩むことが結構多く……
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そうそう。公園に行っても、とにかく“ぎゅうぎゅう”で。駐車場にも並ばなきゃいけないし、この時間が無駄だったよね。気軽に遊べる場所が近所にあったらいいなって思ってた
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気軽に腰を下ろせる場所が少なかったっていうのも大変だったかな。東京はコンクリートばかりで、物理的に硬いから
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鎌倉にはビーチがあって、砂浜はもちろんのこと、そこらへんに芝生も生えてる。だからラクなんだよね。子供が直接座っても安心で、なんなら横にもなれる
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もう鎌倉に移り住んで8年近く経つけど、ぼっくんは今でも子供と一緒にこの辺りを散歩してるもんね
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え、だってするでしょ? 海があるんだよ? 鎌倉に住めば、海と山が庭としてついてくる。これって、めちゃくちゃ得だと思うんですよ
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確かに鎌倉は自然豊かですもんね。鎌倉に8年ほど住んでみて肌で感じた“新たな鎌倉の魅力”ってありますか?
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東京にいた頃は、何かをずっとやってなきゃいけない感覚に襲われていたけど、鎌倉にいると空白の時間があっても大丈夫って思えます。
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なんか、テンポが違うよね。もちろん、都内にいれば最先端なことをたくさん味わえるし、どこに行くにもアクセスが良くて便利なんだけど、こっちに実際に住んでみると鎌倉から東京まで車で1時間っていうのは、そんなに気にならなくなったよね。結構、近いじゃんって
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都内に行きやすい郊外。最初は少し妥協案でもあったけど、いろんな場所に住んでみて、今のところ鎌倉はベストな選択だったかな。
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まだまだ先の話だけど、老後はぼっくんの地元・岡山県の津山市近辺もいいなって思っています。特に隣町の奈義は私がパワースポットって呼んでいる滝があって、いつかはそういうところに家を建てるのが私の理想です
そんな二人が考える理想の家とは?
シミュレーションアプリでは様々な家のベースを基にデザインを変えられる。
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鎌倉での暮らしと今後の理想の拠点を聞いたところで、ここからは実際にCGアプリを使いながら理想のお家をつくっていきましょう。外観・内観の形状だったり、材質を細かくイメージできますが、お二人が考える理想の家に外せない条件は何ですか?
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僕はやっぱり、ガレージ付きがマストかな。クルマが好きなので、それを毎日眺められるっていうのは最高だよね。特に、鎌倉のような海のある街では塩害の影響をモロに受けるから、車を維持していくのにガレージがあるとないとでは大きな違い
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私の憧れはやっぱりヨーロッパスタイルかな。なので、大きな屋根の平屋で、色味は薄めが理想的
左がBoseさん、右がさくらださん。ガレージや大きな屋根など、それぞれの希望が反映された外観が完成。
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家のカタチは違いますが、二人揃って屋根付きの家を選ばれましたね。他にもバルコニーになった屋根なしタイプの家もあったりしますが、“屋根”にはこだわりがあるんですか?
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それも思ったんだけど、見栄えはやっぱり屋根がある方が可愛いなって
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Boseさん「床は、節多めで色濃いめでカッコよく」
さくらださん「え、喧嘩だわ〜。私にはない選択」
内観を選択する画面。キッチンの置き場所や、バルコニー、土間やワークスペースを設けるかなど様々なオプションを選ぶことができる。
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ふーん。ちなみに、このペニンシュラキッチンって何?
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ペニンシュラキッチンというのは、本体の左右どちらかが壁に接している対面式のキッチンのことです
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めっちゃ使い勝手良さそうじゃん。じゃあ、僕はペニンシュラキッチンにしようかな。壁はタイル? いや、木かな〜
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さくらださんの方が先に完成したようですね。ずいぶんとヨーロッパテイストな家に仕上がりました! こだわりはありますか?
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儚い感じにしたかったので、色味は全体的に抑えめ。前からヘリンボーンに憧れがあったのでそれを床に敷いて、あとはヨーロッパスタイルにするために窓枠を格子タイプに。テーマは“シャビーシック”です。
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打って変わって、BoseさんのシミュレーションHOUSEは色が濃いめですね!
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濃い方がなんだか落ち着きそうな感じがして。それにカッコよくも見えるし。僕のテーマは“アメリカンヴィンテージ”。これにミッドセンチュリーの家具とかを合わせたいですね
二人の理想をミックス。愛を伝え合いながら一つの家が完成。
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先ほどはそれぞれのシミュレーションHOUSEを作っていただきましたが、今度はお互いの理想をミックスしながら、家族で過ごすお家を作ってみてください
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家ってそこが難しいよね。建てるときとか絶対揉めるもんね。まずは、家のカタチをどうするか
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ぼっくんの好きなのでいいよ。ぼっくんのこと好きだから
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じゃあ、「ガレージがある平家」かな。庭はどうする? 山? ビーチ?
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なんか、パームツリーのイメージが私にはないんだよね。だから、マウンテンかな。あ、その焚き火スポット(上画像「マウンテンA」)があるのがいい!
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さくらださんの方から焚き火スポットを希望されるのは、なんだか意外です!
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ベッドで寝たい派なので、キャンプ泊は苦手なんですけど、焚き火は大好きで。一緒に焚き火を囲んだ人から、友達って呼んでるぐらいです(笑)
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そうそう! 焚き火ってすごく喋れるじゃないですか? 恥ずかしげもなく、ちょっとセンチメンタルなことも言えたり、自分の良い部分や嫌な部分を全部語れる感じが好きで
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会話を弾ませながら、次は内装をシミュレーションしていく二人。吹き抜けありの<ペニンシュラキッチンの部屋>に決定したようです。
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一旦、白じゃない? あとは、オフホワイトとかの薄い色味
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インテリアとか“足すもの”でどうせ色も付いてくるからね
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お、お二人の理想のお家が完成したようですね! 家のカタチは先ほどBoseさんが作られたシミュレーションHOUSEを優先されたようですが、淡い色味だったり細かいディテールだったりは、さくらださんの理想に近い感じです。
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このお家をスコットランドのエディンバラに建てて、夏はスペインのイビザ島で……。
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Boseさんとさくらださんの”理想の家シミュレーション”が完成。お互いのこだわりを尊重しあい、うまく譲り合って、趣味や好みがミックスされた家に仕上がりました。具体的な家のシミュレーションは、一緒に住むパートナーとの話し合いにも役立つのかも。思わず「その家でどう暮らすのか」まで、妄想したくなるようです。
Photography/小林真梨子 Text/GGGC