Dolive Doliveってなに?

Doliveと雑誌OCEANSがつくる家。「SEAWARD HOUSE PROJECT」とは DATE 2023.07.25

男性ライフスタイルメディア『OCEANS』とDoliveが手を取りあい、アメリカ西海岸に構えるビーチサイドハウスのデザインや機能をいいとこどりした「SEAWARD HOUSE(シーワードハウス)」が完成した。日本人のライフスタイルにも馴染む平屋スタイルで、その中心は巨大なストレージをそなえたリビング。外と中がゆるやかにつながる、また家族や友人との憩いの時間を豊かにする空間設計も光る。いうなれば、“港のような住まい”。その全容とは?

『OCEANS』とは?

『OCEANS』は、30〜40代の男性に向けたライフスタイルメディア。雑誌『OCEANS』は今年で創刊18年目を迎え、洋服や車といった趣味のモノのみならず、アウトドア、ウェルネス、食、家族など、近年は幅広いライフスタイルを彩る提案をおこなう。また、この夏からは、「Feel So Good, Isn’t it?(気持ちよくない?)」をかかげ再スタートを切ったばかり。気分よく、居心地よく、そして楽しく過ごすことを至上命題に、引き続き、『OCEANS』らしいファッションやライフスタイルを提案していく。

SEAWARD HOUSEって、こんな家。

人生を壮大な“航海”としたとき、「家」は、いうなれば“港”。海を越え、あちこちの場所を訪れ、さまざまなひとに出会い、まだ見ぬモノに触れる。そんな航海で得た思い出や経験を、そっくり持ち帰る場所だ。大事なモノやコトをたっぷりと受け止めるだけでなく、自分の“好き”とじっくり向き合い、愛着を育てられるならなおよい。そこからまた、次なる旅へ出かけられるように。

PLAN
FUNCTIONAL FRONT YARD
西海岸に佇む平屋をイメージした、おおらかで温もりある外観。

アメリカ西海岸に構えるビーチサイドハウスさながら。「SEAWARD HOUSE」は、高さを抑えた平屋がイメージソースだ。エクステリアにはおおらかで親しみやすい雰囲気の木材があしらわれ、経年変化も楽しめる。
マテリアルやカラーリングの端々にはビーチサイドハウスらしさをふんだんに散りばめながらも、“いかにも”にならないよう、シャープさ、モダンさも大切にした。それゆえ、自然の温もりを感じさせながら、都市にも馴染む。

"FREEDOMA" BOARDING GATE
愛着ある道具をラフに掲げて。“好き”に迎えられる玄関。

玄関は、天井を抜いた開放的な設計。むきだしになった梁にはサーフボードや釣竿などをかけておける。大きな道具や荷物も、生活動線の邪魔にならず、むしろインテリアの一部のように。シューズボックスの上には、旅先で撮った写真をかけたり、インセンスやお気に入りのアートピースを飾ったりするのもいい。“好き”をたっぷり詰め込めば、愛着も、スクスクと育つ。
玄関の右手にはシャワーも設置できる土間があり、左手には洗面所やバスルーム。サーファー仕様の設計だが、外で思いきり遊んだあとや愛犬の散歩のあと、キャンプから戻ったときなど、家の中へ気持ちよく入っていける仕掛けに。また、壁にはファサードと同じ木材が使われており、こちらも外から中へのゆるやかなつながりを匂わせる。

LIVELY LIVING ROOM
雑多がサマになる、壁一面の収納を持ったリビング。

リビングの中心は、なんといっても壁一面にあつらえられた棚。たっぷりの収納としても機能的だが、見せる収納であることがポイントだ。集めている趣味のモノ、家族の思い出のモノ、旅先で見つけたばかりのモノなど、自分の気分を高める品々は、しまい込まず見せておくくらいが気持ちいい。雑多に置いても大丈夫、それでサマになる。整いすぎていないくらいが、「Feel So Good」な生活の秘訣だ。
玄関と同様、ここも吹き抜けになっていて、梁もむきだし。平屋のようにシンプルな空間だが、それでいて、一般的な平屋にはない縦の開放感が味わえる。ちなみに奥の階段をのぼったさきは、プライベートなロフトだ。

BEACH STYLE DECK
中と外がシームレスにつながり、港のように人が集まるウッドデッキ。

そして、リビングの大きな開口窓をへだてて段差なくつながるデッキ。プライベート空間でありながら外を感じられるこの場所は、アウトドアギアのメンテナンスにも、プールや遊具を置いて子どもと過ごすのにも、次の旅の準備にも、そして友人たちと集まってホームパーティを開くにも、うってつけ。室内リビングとシームレスだから、中にいるひととつねにコミュニケーションをとることができ、同じ空気をゆるやかに共有できる。
外壁の一部には、防水性や耐久性に優れるガルバリウム鋼板が用いられる。ここにも、“港”をイメージさせるマテリアルをふんだんにあしらった。

「Feel So Good」な家づくりのアイデア。

西海岸を感じさせるデザインの家でどう暮らそう? 使い方自在なリビングとデッキの大空間で、誰とどんな時間を過ごそう? 機能的なストレージには、何を詰め込もう? 「SEAWARD HOUSE」での暮らしを思い描いてみると、Doliveがこれまで出会ってきた、あんな暮らしやこんな暮らしが浮かんだ。

―ビームスジャパン バイヤー・近藤洋司さんの場合―
キッチンカウンターは、海を想起させるタイル張り。

鎌倉の築50年の平屋を、古着やヴィンテージ家具など、歴史ある品々への造詣を活かしながらリノベーションした近藤さん。LDKでもひときわ目を引くアイランドキッチンの側面には、和や海を想起させる、独特なゆらぎが素敵なタイルをあしらった。
また、家のいたるところに見せる収納があり、本、民藝、洋服、器など多彩な趣味の品がギャラリーのように並べられる。高さを確保するために構造をむきだしにした天井には、梁を使って釣竿を収納。空間をたくみに使い、好きなモノに囲まれながら暮らす。

―建築デザイナー・井手しのぶさんの場合―
夏はほぼ開けっぱなし。庭につながる大開口の窓。

シンプルで可愛らしい外観の平屋に暮らす井手さん。刷毛仕上げによる味わい深い外壁や、アイコニックなブルーの回転扉など、随所に遊び心を効かせている。
そんな外観の半分を占めるのは、庭に面した木製サッシの大きな窓。ほかの窓は既製品をはめたが、ここだけは、開放できるように木製の窓を取り付けたとか。夏のあいだは、ほぼ開けっぱなし。気持ちよく暮らすことを突き詰めた結果たどりついた、外と中をつなぐ大開口だ。

―カフェ運営会社勤務・後藤優子さんの場合―
3LDKをひと間に。好きを詰め込んだウォークインクローゼット。

大の洋服好きである後藤さんは、3LDKをワンルームにし、その半分ものスペースをクローゼットに。洋服をかけられるバーを高さ違いで3本設置するなど、収納力と使いやすさを考慮した工夫をこらす。手持ちの洋服をすべて、しまいながら見せる設計にしたことで、着ていなかった服もしっかり活用できるように。ショップさながらの空間で、毎日の服選びが楽しくなったとか。

好きを詰め込み、愛着を育てる。“港”のようなSEAWARD HOUSE。

西海岸ムードな平屋。というシンプルなコンセプトをベースに、モダンな素材選びで都会にも馴染むデザイン、開放的な空間設計、ストレージにまつわるユニークな工夫を凝らした、「気持ちよく」暮らすための“港”。
SEAWARD HOUSE PROJECTにかける想いを、このプロジェクトのキーパーソンであるOCEANS統括編集長・原亮太さんとDolive・林哲平はこう語る。

  • 原さん
    OCEANS 原さん

     OCEANSにとって、ファッションはあくまでひとつの要素であり、ライフスタイルを丸ごと体現することが私たちのスタンスです。ライフスタイルをもっとも編集できるパッケージこそ「家」ですから、住宅プロダクトを作ることが決まって「これはおもしろいことになるぞ」と思いました。

    SEAWARD HOUSEのイメージは「気持ち良く暮らせるビーチサイドハウス」。まったりチルしたり、のんびり仕事したりしてもいい。ある意味、"けじめをつけない家”なんだと思います。
    OCEANSが、さまざまなスタイルやコーディネートにフィットする白Tシャツやジーンズの魅力を語り続けてきたように、この家もさまざまなシーンを許容する懐の広さがある。住宅というプロダクトを通じて「こんな暮らしって気持ちいいよね」と伝えていければと思います。

  • Dolive 林
    Dolive 林

    タイアップするブランドのアイデンティティを解釈して住宅というプロダクトに昇華するのがDolive。だからこそ、多くの日本人が憧れる西海岸の雰囲気を住宅プロダクトとして表現するならば、OCEANSは外せない存在でした。
    雑誌って、トレンドを生み出す存在そのものだと思っています。だからこそ、OCEANSが「西海岸といえばこんな暮らし!」と提案できたら、それがユーザーにとったらわかりやすい指標になる。OCEANSと一緒だからこそ、トレンドやカルチャーをつくっていけそうだという感覚があります。Doliveとしても、新しいライフスタイルの提案ができることにワクワクしています。

好きへの探究心を忘れず、家族や友人たちとの時間をこよなく愛す、そんなマインドを持つオトナに、「SEAWARD HOUSE」はひとときの憩いを与え、次なる“航海”の先を照らしてくれるはずだ。