●PROFILE:よしざわ窯
栃木県益子町で製陶業を営む。
It’s the best to leave the dishes on the table.
~器は使ってこそ生きるもの~という思いで、2002年にスタート。主に、生活陶器「on the table」というネットショップで製作した器を販売しています。私たちの作る器と楽しい日々を過ごしていただけたら嬉しいです。
ごく当たり前のことに工夫を加え、毎日を楽しく過ごしている人たちに、暮らしを満喫するための“スパイス”を紹介してもらうコンテンツ「Life Spice」。今回取り上げるのは日々の食事をちょっと楽しくしてくれる器のお話。“陶芸の町”として知られる栃木県の益子で工房を構え、ネット販売で人気を集めている『よしざわ窯』さんに、食と器とかたちについて教えてもらいました。
器が好き。でも、料理は得意じゃない。
でもでも、毎日おいしいものを食べたいし、楽しく食事をしたい・・・。
そんな器屋なので、器の力を借りて食卓を楽しくすることをいろいろと考えています。
よしざわ窯では、主に、板状にスライスした粘土を石膏型の上に置いて成形する「たたらつくり」という手法で器を製作しているので、いろいろなかたちをつくることができます。
「かたち」のある器を使うと、いつもの普通の料理が楽しく見えたり、印象を変えることができるんです。
例えば、雲の形をしたお鉢に、そぼろと卵の2色ご飯をシマシマ模様に入れてみました。
絵本の中に出てくる雲みたいになって、子どもたちも喜んで食べてくれそうです。
お花のかたちをした中鉢にはシチューを、小鉢には紫イモのポタージュを。
すると器の輪郭にそってくれるので、シチューやポタージュといった、本来はかたちのない液状のお料理にも、かわいいかたちが生まれます。
そして、器のかたちを何かに見立てて使うのも楽しいんです。
四角いお鉢を「箱」に見立てて使うのがおすすめ。そう、器を「箱的」に使うんです。
例えば、焼きそばを入れて「やきそば箱」、イチゴを入れて「イチゴ箱」。お寿司を入れれば「お寿司箱」、クッキーを入れれば「おやつ箱」。器にギッシリ詰めること、そして、並べられるものはきちんと並べることが「箱的」に仕上げるポイントです。
この器に入れると普通のごはんもなんだか楽しそうにみえて、「今日は何箱をつくろうかな」と楽しみが増えちゃいますよ。
普段のご飯も、使う器によって見え方が変わってきます。料理の「姿」が変わってくる、器が料理を仕上げてくれるんです。それが一番分かりやすいのが「かたち」のある器。
好きなかたちの器にいろいろなものをのせてみると、きっと「うん!これイイ」というお料理が見つけられると思います。
ぜひ毎日の盛り付けを楽しみながら、器とお料理のベストペアリングを見つけてみてください。
栃木県益子町で製陶業を営む。
It’s the best to leave the dishes on the table.
~器は使ってこそ生きるもの~という思いで、2002年にスタート。主に、生活陶器「on the table」というネットショップで製作した器を販売しています。私たちの作る器と楽しい日々を過ごしていただけたら嬉しいです。