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SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO,SCHOOL BUS COFFEE,京都カフェ外観 DATE 2022.11.15

自動車修理工場をリノベ。インダストリアルなカフェ

街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。

リノベーションに取り入れられるアイデアが詰まった外観

京都・神宮丸太町駅近くにある、アメリカンスタイルのおしゃれなカフェ『SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO』。リノベーション会社が運営するお店で、カフェと打ち合わせスペースが併設されています。もとは自動車修理工場だったという建物のハコはそのままに、アメリカンテイストを付け加えるようにリノベしたのだそう。建築のノウハウがあるからこそのアイデア詰まった『SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO』の外観から家づくりのヒントを学びます。

POINT1:素材の特徴を活かした仕上がりで、本場のカフェっぽく

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTOのカフェ外観

アメリカ・ポートランドの街にあるようなカフェをイメージしているという『SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO』。外壁には、既存の壁のざらっとした質感をあえて残すようにグレーを塗っています。

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO 外観のタイル壁

タイルは艶を抑えた仕上がりに。本場アメリカの空気感を出すには、きれいに整え過ぎずにあえて素材の特徴を際立たせるのがポイントです。

POINT2:モールディングのドアがヴィンテージ感をプラス

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTOのモールディングのドア

入り口は、海外らしいモールディングのドアでお出迎え。アメリカの古き良きヴィンテージのテイストを表現するために、こちらもリノベで付け加えたものです。素材は、木目がきれいで海外でも住宅や家具によく使われているオーク材を採用。モールディングのクラシックなデザインでもオーク材を使うことで程よくカジュアルになっています。

POINT3:お客さんの目線を意識したユニークなあしらい

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTOの入口の床の文字

「気軽な気持ちでお店に訪れてほしい」という『SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO』の思いは、細部のユニークなあしらいにも表れています。入り口には訪れるお客さんの目線に合わせた「hello.」の文字が! 見つけると少し嬉しくなる粋な計らいです。

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTOの窓のロゴ

外観に馴染みつつも目に留まるデザインを目指したという、窓ガラスに施されたロゴ。海外らしさが感じられるキャッチーで楽しげな雰囲気です。

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTOの外観
元自動車修理工場というハコを活かした、アメリカンスタイルのカフェ『SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO』。細部までこだわりや工夫が詰まった、リノベーションの楽しさが伝わるデザインです。素材の組み合わせ方やディテールの出し方をぜひ参考にしてみてください。

Photography/安川結子 Text/大倉詩穂(Roaster)