「住みたい家を実現できる新発想アプリ」として進化したDolive。
メディアや住宅商品に加えて実際に理想の家をシミュレーションできる機能を開発し家づくりの想像力を広げていきます。
そして今回、ユニークな世界観を持つブランドやアーティストとコラボレーションして、デジタル空間上にオリジナルのCGハウスをつくる新たなプロジェクト「Dolive©(マルシー)」がスタート!
デジタル上のリファレンス(参照するもの)があることで、現実のルールに縛られずに自由な発想で家づくりができます。
CGハウスをつくってくれたのは、連載企画「妄想HOUSE」に登場くださったPESさん。ご自身が溺愛する植物とサーフィン、さらには音楽をベースに「植物と海と音楽」をキーワードとした奇想天外な住まいを披露してくださいましたが、今回は妄想をより現実的な形で再現!
PESさんが思い描く「理想の家」を3Dに起こしてみると、意外や意外!さすがはアーティストのユニークな発想はそのままに、植物好きならきっと住みたくなる、リアルな住まいが完成しました。
PES さん
HIP HOPアーティストとして1994年より活動。
MCとしてのパフォーマンスから作詞作曲、楽曲プロデュース、グラフィックデザインまで活動は多岐にわたる。
近年はAwesome City Clubやs**t kingzなどの楽曲に客演で参加。lyrical schoolの楽曲もプロデュースしている。
2022年には劇中の楽曲プロデュースをしたショートフィルム「LAYERS」がアカデミー賞公認、アジア最大級短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2022」にノミネートされた。
10月には10年ぶりとなるソロミニアルバムをリリース。
PESさんが描く理想の家がCGに!
キーワードは「植物と海と音楽」
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「妄想HOUSE」をイメージいただいた際には植物と海と音楽がキーワードになりましたが、今回のコンセプトは?
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そこはもう、変わらずに植物と海と音楽ですね。特に植物に関しては切実ですから(笑)。植物って、基本的に湿気が好物なんです。その反面、楽器は湿気が天敵。今は音楽をやる部屋に植物を置いていますけど、植物専用の部屋を設けるために引っ越しを考えているくらい。
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音楽のスペースと植物のスペースを切り離すためにマストなのが、植物専用のサンルームですね。全面ガラス張りのサンルームなら、日中いつでも日当たり抜群。
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音楽と植物が隣り合わせにありつつも、しっかり仕切る感じ。それでいてサンルームとプールは地続きって、植物にも優しい気がして。思い立ったらプールに飛び込めるのはもちろん、プールの湿気が植物にも好影響をもたらしてくれそうじゃないですか。
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なるほど。同時にリビングから伸びるエバーフレッシュも特徴的ですよね。天井に開閉式の窓を設け、そこから屋上庭園まで幹が伸びていく。
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エバーフレッシュって、観葉植物の定番ですよね。でも、原産国の南米だと6mくらいまで伸びるらしくて。日本の環境だとどこまで成長するのか、自分の手で育ててみたい。そのための天窓です。天井という制限を取り払うような。
天井より高く、天窓を超えて屋上まで伸びたエバーフレッシュがPESさんのこだわり。室内でも育てやすいことから植物ビギナーにも人気とあって、この環境なら6m級も夢じゃない!?
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キーワードである植物と海と音楽と大事にしつつ、外壁は意外にもシックな面持ち。グレーとホワイトを基調としたモノトーンです。
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外壁を木張りにするのもありだと思うんです。でも、個人的にはモノトーンが好みかな。無機質なモノトーンと植物の組み合わせもかっこいいよくないですか? 相反するテイストだけに、かえって植物が映えるというか。
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確かに。植物の緑が際立ちますね。外壁の一部にあしらったガビオンも、荒々しい石のニュアンスと植物の相乗効果を楽しめそうです。
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そうそう。外壁に植物を吊したかったんです。これくらい荒々しい感じの外壁なら、ビカクシダが映えると思いますね。ビカクシダって、放っておくとモンスター級にデカく育つんですよ。荒々しい石のニュアンスにモンスター級のビカクシダは、確実にやばい。
PESさんの奥に見える、板付きの植物がビカクシダ(別名コウモリラン)。
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すると、玄関アプローチはどうでしょう? アプローチを広めにデザインしたので、ここにも植物を置いていただけます。
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コンクリートに植物っていうのも、好きな組み合わせですね。でも、玄関アプローチに関しては、このまますっきりさせてもいいかな。ここに植物を置くとしたら、オリーブの古木ですね。オリーブの古木ひと株だけを、ドーンと主役にする感じ。
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オリーブの古木って、植物好きの間でめちゃくちゃ流行っているんですよ。幹が恐ろしく太くて、日本で越冬できる数少ない海外の常緑樹なんです。これを玄関に置いたら、絶対にかっこいい。
屋上庭園でお昼寝はもちろん、
愛すべき植物を「上から眺める」幸せ!
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どこにどんな植物を置こうか想像が膨らみますが、PESさんが実際にこの家に住んだとしたら、どんな一日を過ごすのでしょう?
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それこそ、理想的な一日が過ごせますよね。日の出前にサーフィンに出掛けて、8時くらいに帰宅して。帰宅したら植物の世話をして、屋上で昼寝して。で、お昼過ぎから音楽作業に集中して、夜には友だちとお酒でも飲みつつプールで遊んで。最高じゃないですか。
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植物に対する欲求も、さらに深まりそう。今って、鉢物には手を出さないようにしているんです。マンション住まいだけに、大型の植物は避けるようにしていて。でも、サンルームがあれば、遠慮は無用じゃないですか。すぐにジャグル状態になると思います(笑)。
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屋上庭園はいかがでしょう? お昼寝はもちろん、ここで楽器を鳴らすのも気持ちよさそうな。
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いい気晴らしになりそうですよね。それに屋上からサンルームを眺めるのも最高じゃないですか。ふつうに生活していたら植物を上から眺めるって、なかなかあり得ない。
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こうして3D化されると、いろいろと具体的な欲求が湧いてきますよね。庭に何かを植えるとしたら、ヤシの木よりもブラックボーイかな。ブラックボーイって、オリーブの古木に負けず劣らず、いかついビジュアルなんですよ(笑)。これをシンボルツリーにしたいな、とか。
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具体的な想像が膨らんでいく。それがまさに、3D化の醍醐味です!
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その醍醐味を味わえましたね。想像以上に楽しかったし、自分が想像した家が意外と現実的だったことにも驚いたし。正直、もっとぶっ飛んだ、現実にはあり得ないような家に仕上がると思っていたんです。でも、土地さえ手に入ったなら、都心でも実現できそうじゃないですか。
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都心にも映えると思います。PESさんがキーワードにされた植物と海と音楽を反映しつつも、モノトーンの外壁はミニマルな印象でもあって。
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そうそう。このミニマルな感じも、すごく自分っぽいなと思って。音楽制作にしても、余計なものは入れたくない。必要なところに、必要最低限の要素を入れていくのが自分の音楽。この家も音楽と同様に必要最低限。自分が必要とする植物と海と音楽が、最高な形でまとまった家に仕上がったと思いますね。
「今も実際に引っ越しを画策中ですが、新しい家はどんなインテリアにしようかって、想像する時間が楽しいじゃないですか。それがCGハウスになると、頭に思い描くイメージまで立体的になる感じ」とPESさん。
アーティストならではのユニークな発想を凝縮しつつも、都会の街並みにも溶け込みそうなPESさんのCGハウス…。これが現実になる日も、意外と近いのかもしれません。
Doliveアプリでは、PESさんの考えたCGハウスで集めたアイデアを参考にシミュレーションした記事を掲載中。
気になった方はぜひダウンロードして、いろいろな角度からユニークな家を堪能してみてはいかがでしょうか。
Doliive©️第一弾「Jeepが考える家」では、デジタル空間上に再現した動画コンテンツも掲載。ぜひチェックしてみてくださいね。
Photography/宮前一喜 Text/大谷享子