例えるなら、それは無地のTシャツのような家——。
究極にシンプルな四角い箱のようなシルエットに、まるでキャンバスのように真っ白な外壁。Doliveの家「No.00」(ナンバーゼロ)は、その無垢なプレーンさをもってして、どんな家族にも、どんなライフスタイルにもフィットする住まいです。
そこで、とある家族がNo.00で暮らしてみたら? No.00の間取りも特徴も、さらには実際の体験をベースとした気づきも、2回にわたってお届けします。
No.00での暮らしを体験されたのは、音楽家としてもペインターとしても活動し、趣味だったスケートボードがライフワークになりつつある古川太一さんファミリー。奥さまと長男のうたくん、次男のいろくんとの4人、普段は東京都内の住まいに暮らしています。
スケートボード好き一家の休日を変える“ポーチが練習場”
No.00は四角い箱のような形。そのプレーンなシルエットとは裏腹に、ファサードは大胆なガラス張り。格子にデザインされたサッシがシンプルな外観にアクセントを添え、玄関は土間仕様。土間からガラス窓を隔てたポーチも広々、住まいの開放感を際立てます。
「休日はいつも外出してしまうんです。朝からうたと一緒にスケートボードの練習に出掛けて、お昼に妻といろと合流して、公園のベンチでランチして。家ですることと言えば、帰宅して夕飯を食べて、寝ることくらいかもしれない(笑)。でも、練習は欠かせませんから」
広々としたポーチを備えたNo.00なら、スケートボードの練習もなんのその。ポーチにベンチやハンモックを設置すれば、一生懸命にトライする子どもの姿を見守るひとときも休日のひとコマに。夢中に練習するうたくんの姿に、古川さんのアドバイスにも熱が入ります。
2階にLDKを集約するからこそ、想像広がる土間の機能
子どもと一緒に練習に打ち込めるのはもちろん、ガラスの窓越しにポーチの様子をうかがえるのもNo.00の強み。開放的なガラス窓が、住まいの内と外を柔らかにセパレート。玄関の上がり框(かまち)は、土間から少しの段差を設けたフローリング仕様です。
「土間がめちゃくちゃ広いですよね。これだけの広さがあるなら、スケートボードのデッキのメンテナンスも余裕。それに、ここにテーブルや楽器を置きたくなりますね。土間と言いつつ、仲間とセッションしたり、お酒を楽しんだりするスペースを兼ねるような」
No.00の土間が広々としている理由は、暮らしの中心を担うLDKを2階に配置しているから。ワイドな玄関の奥に2つのプライベートスペースをレイアウトし、ファサードの開放感をきちんとキープしながら、生活空間が外から見えない工夫を施しています。
また、1階と2階は吹き抜けの階段でつながり、しっかりと区切りつつも家族の気配を感じられる間取りです。
暮らしの楽しみを拡張する、裏ファサードのデッキ
「いろいろと想像が膨らみますね。仲間を招いてポーチでBBQをして。外で楽しむだけじゃなく、土間でキーボードを弾いたり、音楽を聴いたり。盛り上がるだけじゃなく、ゆったりも過ごせそう。わが家なんて、玄関がちょっとした物置と化しているのに(笑)」
一般的な玄関は“何かを楽しむため”のスペースではないはず。それがNo.00なら、子どもの練習を見守ることも、人を招くことも、エントランスがプレイフルな空間に変化。これがNo.00の考える、あらゆるライフスタイルへのフィットです。
十人十色の家族と千差万別のライフスタイルにフィットするため、No.00はウッドデッキも備えています。裏ファサード、つまりは玄関の反対側にウッドデッキがあれば、暮らしの楽しみ方も利便性も、さらに拡張されるはずです。
暮らし方だけじゃない。“住まいの顔”も住む人の色に
「この玄関を玄関だけの機能にしておくのは、やっぱりもったいないですよね。キーボードだけじゃなく、レコードラックも置いて、壁には子どもが描いた絵を飾って…」
外観は“住まいの顔”。シンプルな四角い箱のファサードは、無地のTシャツのように住む人好みのインテリアにも寄り添い、ぴたりとフィットします。白壁とガラス張りの玄関、そこから見えるナチュラルなフローリングを基調とした空間をどう飾り、彩るのか。好きなスタイルで暮らしを楽しんでみてください。
photo/宮前一喜 text/大谷享子