sousou, SOUSOU京都店, SOUSOUテキスタイル DATE 2021.11.12

SOU・SOUってどんなブランド?
京都に行ってSOU・SOUのアレコレ、聞いてきました。

SOU・SOU×株式会社社外取締役×Doliveによる、<新しい“和”>を提案する家づくりプロジェクト「NIHONE NOIE PROJECT by SOU・SOU」。 今回は、プロジェクトの中心的存在でもあるテキスタイルブランドSOU・SOUの空間づくりのこだわりをご紹介します。商品だけでなく、店舗空間で<新しい“和”>をどのように表現しているのか……その工夫やアイデアについて聞きました。

SOU・SOUってどんなブランド?

2002年に生まれた京都発のテキスタイルブランド「SOU・SOU」。「新しい日本文化の創造」をコンセプトに、日本の四季や風情をポップに表現したものづくりを行っています。地下足袋や和服、さらには和菓子や家具など多岐に渡るアイテムを展開。世代や年齢を問わず多くの人気を集めています。

異業種とのコラボレーションによって、
拡がるテキスタイルの可能性

SOU・SOU×le coq sportifのサイクリングウェア

SOU・SOUの大きな特徴のひとつは、異業種とのコラボレーション。例えばフランスのスポーツブランド「le coq sportif」とサイクリングウェアを製作したり、京都の老舗和菓子メーカー「伊藤軒」とお菓子をつくったり。話題性のあるコラボレーションを次々と展開してきました。

SOU・SOUのテキスタイルデザインがモチーフとなったお菓子。

テキスタイルブランドの枠にとらわれず、自由な発想で可能性を拡げていくSOU・SOUの次なるチャレンジは「家づくり」。住宅エンターテインメントメディアDoliveとコラボレーションし、今まさにプロジェクトを進めています。

店舗で感じる<新しい“和”>。
空間づくりのポイントをご紹介!

京都のメインストリートのひとつ・四条通。ここから細道に入るとSOU・SOUの店舗がずらりと建ち並ぶエリアが現れます。その数、なんと11店舗! それらの店舗に込められた空間づくりのこだわりをご紹介します。

「『伝統的な日本の建物が進化したら、どんなものになるんだろう?』と考えながらショップをつくってきました」と語るのは、SOU・SOU代表/プロデューサーの若林剛之さん。その言葉通り、昔懐かしい“和”をそのまま残すのではなく、ポップさと新しさも感じるデザインが印象に残る外観のショップが軒を連ねます。
中でも「SOU・SOU足袋」は、町屋風の建物をモダンな“和”を感じさせるショップへと生まれ変わらせた、SOU・SOUらしさを象徴する店舗です。

SOU・SOU足袋の町屋風外観
SO-SU-Uのモチーフがファサードにも

ファサードには、ブランドの顔にもなっているSO-SU-U(十数/そすう)のモチーフを使用。夜になると下からライトアップされて陰影がきれいに浮かび上がるようになっています。

また、SO-SU-Uのモチーフは店内にも。吹き抜けになっている天井から降りてくるモビールが空間のアクセントになっています。

「SOU・SOU染めおり」も、見る人を惹きつけるユニークな外観が印象的なショップ。「もともとお寿司屋さんだった」という建物の外壁を杉皮で覆い、印象を一変。杉皮と壁の間には苔も自生し、味わい深い印象を与えています。
また、2階の天井には鏡を設置。建物の外から窓越しに見上げると店内に並んだ色とりどりの反物が見えるように設計されています。

「書店で本を見るように気軽に反物を手に取ってほしい」と若林さんが語るように壁一面には反物がずらり。また、テキスタイルの柄を用いた欄間が空間に個性をもたらします。

内装には遊び心を。ワクワクする空間をかたちに

外観だけでなく、内装にもこだわりはたくさん。例えば2021年にオープンしたばかりの「SOU・SOUおくりもの」は、「神社」を空間づくりのテーマにしているユニークなショップ。鳥居が連続しているイメージを柱で表現したり、白い小石を敷き詰めたような質感の床にしたり、和紙の繊維をイメージした素材で什器をつくったり……ところどころに神社から着想を得たデザインを採用しています。

「神社」をテーマにした内観
白い小石を敷き詰めたような質感の床に、ゴールドのあしらいがアクセントに
和紙の繊維をイメージした素材で什器

奥の壁面に使われているゴールドの水玉模様は、実際に店舗で掛け紙として使用しているデザイン。外から店内を覗くと、ドアノブに用いた水引のモチーフと掛け合わさって、店全体を“おくりもの”のように包んでいるように見えるイメージで設計されました。

入り口のドアノブに使われている水引のモチーフ。店内奥には掛け紙に用いられているゴールドの水玉を見通すことができる。

女性用の和服を扱う「SOU・SOU着衣」は、古民家の風情を感じさせる空間。天井を抜いて柱や梁を大胆に見せる設計にしています。実はこの建物、もともとはキュートなキャラクターショップだったそう。改築に伴い内装を取り外すと趣深い柱や梁が出てきたため、それら素材の雰囲気を活かして設計したのだと言います。

柱の数字は、SOU・SOUのテキスタイルデザイナー脇阪克二さんの手描きによるもの。

また、単にもとの素材を残すだけでないところもSOU・SOUらしいポイント。柱に手書きで数字のモチーフを書き足すことで遊び心をプラスしています。「このアクセントを足すことで、殺風景な印象からポップでかわいい印象へと空間のイメージがガラッと変わるんですよね」と、若林さんもお気に入りのアレンジなんだとか。

茶の間を改装した畳部屋の試着室。着物の仕立てもできるようゆったりとしたスペースに。
什器は店舗ごとにオリジナルで製作。

誰もが買い物を楽しめる空間を

「明確にターゲットを絞った空間づくりを行っている」と若林さんが語るのは、「SOU・SOU傾衣」「SOU・SOUわらべぎ」の2つのショップ。

「SOU・SOU傾衣」の店内。

「SOU・SOUわらべぎ」の店内。

「SOU・SOU傾衣」は、尖った感性を持った人を意味する“傾き(かぶき)者”がターゲット。店内も“傾き者”の感性に響く空間をイメージしてデザインしています。例えば天井は、通常は土壁の下地として使われている、竹を紐縄で縛った「竹小舞」という素材を採用してラフな印象に。また、店内の垂れ壁は格子を斜めに走らせて“傾く”というコンセプトを表現しています。

「SOU・SOUわらべぎ」のターゲットは子ども。ショップの中には、さまざまなサイズの“家”を配置して子どもがワクワクする空間に。それぞれの“家”は、試着室、トイレ、遊び部屋など用途が異なります。

ピンクの家は遊び部屋。店内奥に見えるボーダーの家はトイレになっている。
花柄の家は試着室になっている。

SOU・SOUと一緒につくり上げる家づくりプロジェクト
「NIHONE NOIE PROJECT by SOU・SOU」

商品だけでなく、店舗空間にもユニークなこだわりを見せるSOU・SOU。その根底には、現代的でポップな感性で伝統的な“和”を楽しむ独自の視点とスタンスがあります。

そして2021年、Doliveは、そんなSOU・SOUとコラボレーションした住宅商品をリリースしました!その名も、「NIHONE NOIE PROJECT by SOU・SOU」。
「あたらしくて、なつかしい日本の家」というコンセプトのもと、縁側、和室、通り土間など“和”を感じる設計を取り入れながら、昔の日本家屋のように住み人とともに変化していく空間を再現しました。

下記のプロジェクトサイトではその詳細をご紹介。気になる方は、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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