1000人いれば理想の家も1000通り。Doliveアプリを使って、その人らしい家をシミュレーション。今回、家づくりを体験したのは、“あの人の家づくり手帖”にも登場したtatuaさん。理想を伝える手法にも、住まいの細部にも工夫をたっぷり盛り込み、リノベーションによって「いつかは自分だけの家を」という夢を叶えたtatuaさんが一軒家を建てるとしたら、どんな家になるのでしょう?実際にシミュレーションしてもらいました。
独自のイメージ共有が叶えた、理想の住まい。
実家に暮らしていた少年期から、自分だけの家をつくることに憧れていたtatuaさん。大人になった今、お仕事では店舗の内装に携わることも多く、インテリアに関する知識も豊富です。
そんなtatuaさんが、リノベーションへの具体的な構想を練り始めたのは、物件が決まってから。購入した物件の構造や間取りと照らし合わせながらイメージを膨らませ、理想を伝えるために作成したイメージボードには、なんとご自身のプロフィールまで添えたそう。
友人を自宅に招き、会話を楽しみながら得意の手料理を振る舞うべく、キッチンカウンターは高さも幅も重視。お子さん連れの友だちを招くときには、広々としたモルタルの土間がベビーカー置き場として活躍するといいます。
独自の手法によって理想の住まい像を伝え、その理想を現実にしたtatuaさん。「少しでも長く家にいたいと思うくらい、今では自宅が中心の生活です」というほど、自分だけの家での暮らしを謳歌しています。
もてなし好きが様々な想像を膨らませ、
理想の一軒家をシミュレーション。
そんなtatuaさんが「一軒家に住むとしたら?」という想定で、新たな家づくりをシミュレーション。現在住むご自宅は、昭和の建築家の住まいをテーマに家づくりを進めたというtatuaさんですが、ベースとして選んだのは、意外にもアメリカ西海岸を思わせる「WTW HOUSE PROJECT」。
「今の住まいを維持しつつ、別荘のイメージですね。僕は人をもてなすのが好き。招いた友人が心からリラックスできるように、開放的な家がいいかな、と思って。それに別荘を建てるなら、自宅と違ったことをしたほうが面白いじゃないですか」
バーベキューだったり、サウナだったり。友人が思い思いに過ごせるよう、ルーフバルコニーをプラス。日常生活と切り離された別荘だからこそ、リゾートなイメージのマリンスタイルを周辺環境に選びました。そして、外壁には海沿いに映える白のガルバリウムをセレクト。幅が狭い素材を選ぶことで、洗練された印象を感じさせます。
「外観まで自由なのが戸建てですよね。せっかくなら遊びたい」というプレイフルなニュアンスが見て取れるのが、屋上とガレージの屋根の色。ガルバリウムの外壁にライトブルーのポップさがプラスされ、見た目の開放感もどこか増したように感じられます。
「自宅をつくるに当たり、海外の人のインスタも参考にしたんです」というtatuaさん。内観は海外のイメージいっぱいに、床材に選んだのはモルタル。まさに海外さながら、土足仕様のイメージです。海辺に別荘を建てたなら、サーフィンも釣りも、周辺にはアクティビティがいっぱい。「でも、モルタルの床なら汚れも気になりません」だそう。
外壁との相性を第一に左には白タイル壁、右は白の石壁をセレクトし、爽やかな印象に。そこに窓枠で選んだブラックがシックさをもたらしています。さらにはブルーのルーバー付きドアにすることで、空間にアクセントが加わりました。開放的ながら上質を感じさせる、別荘らしい空間が完成です。
「この別荘で振る舞うなら、アメリカンなピザ(笑)」と想像を膨らませるtatuaさんは、大のおもてなし好き。そんなtatuaさんがシミュレーションした家は、自宅とは異なる趣ながら、随所にお招きする人への心遣いがしっかり。家には、住む人の個性がにじみます。
非日常を楽しむための別荘だからこそ、開放感も遊び心も上質さも、さらにはおもてなしの配慮もたっぷりと。それがtatuaさんの思い浮かべる理想の一軒家でした。
今回、シミュレーションに使ったDoliveアプリ。理想の家を具体的にシミュレーションできるほか、いろいろな人の家づくりや暮らしのヒントに触れることができ、新居への想像が鮮明に膨らむはず。一度、使ってみてはいかがでしょうか?
photo/中野理 text/大谷享子