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一度見たら憧れる、おしゃれでこだわりが詰まった家。でも、「そんな家ってどうやったらつくれるんだろう」「建築のプロじゃないとつくれないのでは」と感じている人もいるのでは。“あの人の家づくり手帖”は、個性的な家をかたちにした経験者から具体的な家づくりアイデアを伺う企画です。
今回ご紹介するのは、神奈川県でIT教育サービスに携わる花木登さん。「猫と植物との暮らしを大切にしたい」という想いをリノベーションで実現しました。ここでは、そんな花木さんの家づくり術を紐解きます。
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- 家ができるまで
「大切なのは、言葉よりもビジュアル」 - 家づくりアイデア①
ガラスを使って、空間を開放的に仕切る。 - 家づくりアイデア②
ヘリンボーン、モルタル、古材……独特な模様と素材で個性を出す - 家づくりアイデア③
窓枠を延長して、新たな使い方の可能性を広げる。
「大切なのは、言葉よりもビジュアル」
理想のイメージを伝えるために。
現在の家に暮らす前は、入居者たちが建築家とともに共同でつくるコーポラティブハウスに住んでいた花木さん。その家も「ユニークなデザインで気に入っていた」そうなのですが、定期借家の期限が来てしまい、家づくりを考えることに。
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「とにかくおしゃれな家に住みたかった。それだったら、自分のやりたい空間を自由につくれるリノベーションがいいと思ったんです」
そこで、中古物件探しからリノベーションまでを手掛ける「ゼロリノベ」に相談し、引き渡しまでおよそ1年4ヶ月。じっくり時間をかけて家づくりを行いました。
実際に家づくりをはじめるにあたって、花木さんの中にはひとつのコンセプトがありました。それは「猫と植物とおしゃれに暮らす家」。
そのコンセプトを空間に落とし込むために、鍵となったのはPinterestでした。
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「理想のイメージを伝えるには、言葉よりもビジュアルの方が絶対にわかりやすい」と、花木さん。リビング、エントランス、寝室、サニタリー……各部屋ごとカテゴリ分けしながらイメージを収集し、設計士に共有していったそう。
たとえばリビングだけでも集めた空間のイメージは十数枚。
「イメージは多ければ多いほどいい。そこから、『共通しているのは、こういうところ』『この部分とこの部分を組み合わせたらおもしろい』など、設計士との会話が生まれてイメージを具体化できますから」
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コンセプトを決め、イメージを収集し、設計士と会話する……そんな流れの中で、遂に家が完成。ただ、実際に暮らしはじめてからも、手を加え続けているそう。
「この家に暮らしはじめてDIYが趣味になりました。たとえば、ワークルームの壁に有孔ボードを取り付けたり、バルコニーにウッドフェンスを設けたり。僕は飽き性なので、ライフスタイルや好みの変化に合わせて家をアレンジしていきたいです。」
花木さん邸から紐解く、家づくりアイデア
家づくりアイデア①
ガラスを使って、空間を開放的に仕切る。
≪キーワード≫
#寝室 #バスルーム #木格子 #ガラス #床材 #チーク材
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専有面積は約78平米。もともとは細かく部屋が仕切られている3LDKの間取りでしたが、壁を取り払い、ゆったりとした1LDKへと変更しました。
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空間の仕切りは最小限。それぞれのスペースがゆるやかにつながったシームレスな家をかたちにしています。たとえば、寝室は木格子とガラスで開放的に仕切り、圧迫感を感じさせないデザインに。バスルームもガラス張りにしたことで、入浴しながら植物を眺めることもできます。
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家づくりアイデア②
ヘリンボーン、モルタル、古材……独特な模様と素材で個性を出す。
≪キーワード≫
#床材 #ヘリンボーン #チーク材 #造作キッチン #モルタル #古材
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デザインのベースは、ウッドとモノトーン。その中で、アクセントとなるアレンジをところどころに加えていきました。
たとえば、床材。リビングと寝室は、ヘリンボーン仕上げにすることで個性を演出しています。対して、キッチンとサニタリーは、マス目の大きなタイルを使用して変化を加えました。
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また、キッチンの素材には、モルタルをチョイス。独特な質感が空間にインパクトを与えます。
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寝室には、大きな存在感を放つ古材の壁をディスプレイ。同じウッドでも、質感の異なるものを配置することで、ユニークな印象が生まれます。
家づくりアイデア③
窓枠を延長して、新たな使い方の可能性を広げる。
≪キーワード≫
#キャットウォーク #窓枠 #靴棚 #ステップ
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花木さんが大切にしている猫との暮らし。そのため、自分だけでなく猫も暮らしやすいような設えを空間に取り入れています。
たとえば、一般的には壁から1cmほどの長さの窓枠を15cmほどに延長したり、造作の靴棚の脇にステップを設けたり。これらは、キャットウォークとして活かされています。
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もっと知りたい、花木さん邸のアイデア
「とにかく理想のイメージを見える化することが大切」
理想をかたちにするため、気になった空間やモチーフをとにかく収集した花木さん。そのイメージの集積は、もしかしたら言葉よりも雄弁に理想の家を語ってくれるのかもしれません。
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実はDoliveアプリには、そんな「イメージの見える化」を助けてくれる機能がたくさん。
たとえば、今回の花木さんの家はもちろん100以上の家づくりアイデアが載っているメディア記事。気になった記事に「いいね!」を押して保存すると、後から見返すことができるあなただけのアイデア帖に。さらに理想の外観・内観をシミュレーションできる機能も搭載。具体的な仕様まで検討できるので、実際に家づくりを行う際のイメージとして活用できます。
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photo/上澤友香 text/小林拓水 illustration/kozo