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働く猫から学ぶ!ネオ銭湯の人気看板猫の暮らし

  • たわし
    たわし

    こにゃちは!ボク、Doliveの看板猫たわし。いろんな先輩にゃんこの暮らしを見学して、猫にとって居心地のいい家やライフスタイルを勉強しているんだ。

第6回目の今回は、いつものネコLIFEと趣を変えて看板猫の先輩から学びます。
訪問先は、看板猫“たたみ”が活躍する銭湯「喜楽湯」。1950年代から街の人に愛され、オープン前に開店待ちの列ができる日も。たたみが玄関や番台でお出迎えする姿も愛らしく、会いに来るお客もたくさんいるのだとか。番頭の中西可奈さんや従業員の皆さんは、たたみを自由に過ごさせていますが、看板猫としてなかなかの働きぶりなのだそう。

埼玉県川口市にある、喜楽湯。平成24年に外観、内装ともに改装したが、レトロさを残した懐かしい雰囲気が漂う

  • たたみさん
    たたみさん

    僕は、喜楽湯の建物裏手にある、従業員の生活スペースで寝起きしているんだ。勤務時間はまちまちだけど、ほぼ毎日銭湯に出勤して、お客さんをお出迎えしているよ。

  • たわし
    たわし

    すごい!昔からそうしていたの?

  • たたみさん
    たたみさん

    うん。僕は喜楽湯の向かいにあった畳屋で保護されて、喜楽湯に引き取られたんだ。生後10日くらいだったけど、その日のうちに番台デビューしたよ。猫の飼い方に詳しいお客さんが、ミルクの飲ませ方や飼い方を教えてくれたんだって。

  • たわし
    たわし

    へー!お客さんにも育ててもらったんだ

  • たたみさん
    たたみさん

    そう!今でもお客さんから沢山のキャットフードやオヤツをもらうよ。看板猫として、僕はこの街で結構有名なんだ。今日は看板猫の先輩として、いろいろ教えちゃおうかな。

看板猫として、多くの人に愛されるには?

●分け隔てなく接客をする

2018年12月から番頭を務める中西可奈さんは、喜楽湯の特徴を「初心者向けで、どんな人でも気軽に来られること」と、話します。アメニティ類やタオルの貸し出しサービスのある「手ぶらセット(220円)」が人気で、常連客でなくても利用できる気安さも。また女湯の脱衣所にベビーベッドやキッズスペースがあることから、子連れのお客も多いのだとか。

出窓の赤いクッションが、たたみがお気に入りの定位置。お客さんと挨拶をしたり、柿の木に留まる鳥の様子などを眺めて過ごす

  • たわし
    たわし

    ボクは小さい子ってちょっと苦手…。叩いたり引っ張ってくることあるし。

  • たたみさん
    たたみさん

    僕は平気だよ。僕の体を撫でたい人には、みんなに触らせてあげるんだ。

  • たわし
    たわし

    優しいんだね〜!

  • たたみさん
    たたみさん

    お客さんに喜んでもらえると僕も嬉しいんだ!お姉さん(中西さん)は、特に子どもに親しんでもらえるように「銭湯の入り方教室」を企画したいんだって。教室開催のときは、みんなが楽しめるように僕も協力するつもりだよ!

  • たわし
    たわし

    頼もしい!看板猫は分け隔てなく接客をして、お客さんに楽しい気持ちで過ごしてもらうお手伝いをするんだね。

●和ませ役に徹する!

たたみは喜楽湯が開店する15時〜23時の間、番台近くのお気に入りの場所で過ごしたり、敷地内を散歩したり、気の向くままに過ごしています。勤務時間中ずっと寝ていたり、マイペースな姿が多くのお客を和ませています。
  • たわし
    たわし

    開店している間、接客ばかりするわけじゃないんだね。

  • たたみさん
    たたみさん

    うん。僕が自然体でいる方が、お客さんは喜んでくれるんじゃないかな。接客しないで外にいても、手を振ってくれたり話しかけてくれるんだよ。

  • たわし
    たわし

    外ではどんなことをして過ごすの?

  • たたみさん
    たたみさん

    裏手に積まれた薪で爪研ぎをしたり、貯水タンクの上で日向ぼっこしたり。敷地内でどう過ごそうとお姉さん達は僕を好きにさせてくれるし、とっても快適!

  • たわし
    たわし

    自由気ままに過ごすのが好きってこと、飼い主さんもお客さんもよくわかってくれているんだ!看板猫って大変なことばかりじゃないんだなあ。

●仕事場のルールに従う

喜楽湯の敷地内で自由に過ごす一方で、公衆浴場という性質上、たたみが出入りを禁止されている場所もあります。それは、特に清潔さを求められる、脱衣所と浴場。中西さんや従業員の方々が常に気を配り、たたみが出入りしないよう注意しています。

昔ながらのドライヤーが脱衣所に。建物は改装済みだが、古さを感じられるレトロな小物や建具があちこちに

  • たたみさん
    たたみさん

    賑やかで楽しそうで、つい脱衣所に入っちゃいそうになることあるけど、お姉さんに「公衆衛生上、ダメなものダメ」って言われるんだ。

  • たわし
    たわし

    そっか。好き勝手し放題ってわけでもないんだね。ボクもちょっと浴場を覗いてみたいけど…。

ときには脱衣所に入ろう試みることもあるが、すぐに番台付近まで連れ戻される

  • たたみさん
    たたみさん

    ダメダメ。喜楽湯は色々な人が来る場所だし、そこで生活する僕もわきまえなくちゃいけないんだよ。

  • たわし
    たわし

    そっか、銭湯ならではのルールがあるんだ。仕事場で重んじられることは、看板猫も覚なくちゃいけないんだね。

●同僚と信頼関係を築く

たたみは従業員との絆が深く、特に中西さんにはよく甘え、愛嬌のある表情を見せるのだそう。たたみは、自ら敷地外に赴くことはなく、人や他の猫とのトラブルもない穏やかな性格。そのため、中西さん達は信頼して、たたみを好きにさせているのだとか。毎日、薪入れ作業や閉店後の掃除風景を見守り、仕事が終わると生活スペースまで一緒に帰るのが日課。まさに、苦楽を共にする“仲間”のような関係性です。
  • たたみさん
    たたみさん

    普段は敷地外に出ないけど、皆がコンビニに行くのを追いかけて行ったことがあるよ。それに、一緒にピクニックに行ったこともあるんだ。ハーネスを着けてもらって、荒川まで行ったよ。

  • たわし
    たわし

    楽しそうー!とっても仲良しなんだね。

  • たたみさん
    たたみさん

    うん。お姉さんとはよく一緒に寝るし、そのおかげかお姉さんは猫アレルギーが治ったんだって!毎日朝から晩まで一緒に行動して、皆は僕の友達って感じがするんだ。

窯場にある灰の山が、たたみのトイレとして利用されている。たたみが火に近づくなど、窯場で危険な行動をとることはないのだそう

  • たわし
    たわし

    従業員の皆さんも、たたみさんを働く仲間の一員として認めてくれてるんだね。人と猫が、お互いしっかり信頼し合っているのってステキだな!

最寄りのJR川口駅から徒歩で向かうと、遠くからも喜楽湯の煙突を見ることができる。この街のシンボルだ

【まとめ】
看板猫として、多くの人に愛されるには?

  1. 分け隔てなく接客をする
  2. 和ませ役に徹する!
  3. 仕事場のルールに従う
  4. 信頼関係を築き、人と仲間になる
  • たわし
    たわし

    猫らしく自由に過ごしつつ、禁止事項は守る。そして、接客仕事はきちんとする。これが、看板猫として求められることだってわかったよ。職場とプライベートを共にして生活すると、人と猫は絆が深まって、お互いに仲間として認め合うことができるんだね。

photography/きくちよしみ text/橘川なおこ