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kotoe DATE 2019.01.25

白にこだわるシンプルリノベ。「家族の時間」と「ひとり時間」をバランスよく楽しむ、kotoeさんの暮らし

東京都郊外にある築20年のマンションをリノベーションして、ご主人と11歳の息子さんと暮らす、インスタグラマーのkotoeさん。色合いに統一感のあるインテリアや、お弁当などの料理を紹介する投稿が人気を集めています。今回はkotoeさんに、すっきりシンプルな空間づくりのコツと、毎日を心地よく過ごすために普段から心がけていることをお伺いしました。

kotoeさんプロフィール

東京都在住。2016年に、築20年のマンションをリノベーション。ご主人、11歳の息子さんの3人暮らしで、自宅のテーマは「いつでも家族の存在を感じられる空間」。普段はインテリアショップに勤務しており、ファッションから小物使いまでこだわる、些細な日常のワンシーンがInstagramで注目を集める。

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家族の存在を、いつでも感じられる空間に

インスタグラマーのkotoeさんが暮らすのは、東京郊外にある築20年のマンション。息子さんの進学をきっかけに、学校へ通いやすい地域への引っ越しを決めたそう。

「自分で手を加えていきたかったので、戸建ての注文住宅か、中古マンションをリノベーションするという2つの選択肢で探していました。その中で、予算を含めて条件に当てはまったのが現在のマンションだったんです」

「間取りのこだわりは、あまり広すぎないこと。家族3人がどの部屋にいてもお互いの存在を感じられるように……と言いたいところですが、実は理由がもうひとつあります(笑)。私自身、お掃除があまり得意ではないので、あまりに広いお部屋だと大変だなぁと思ったんです」

リビングの隣にあった和室を、リノベーション後は洋室に。仕切りとなっていたふすまを、透明のアクリル板3枚に替えたことによって、見渡しの良い空間に変化しました。

「実は、間取り自体は大きく変えていないんです。間取りを変えるより、床やインテリアに予算をかけて、自分たちの好きなテイストに近づけようかなと思って」

「キッチンが家の中心になっているので、夫と息子がリビングや洗面所にいても、会話ができるのもいいところ。どこにいても近くに感じられるこの空間が好きですね」

白を基調とした統一感のあるインテリアが特徴的なkotoeさんのお住まい。リノベーションの際、特にこだわったことはあったのでしょうか。

「施工担当の方には”白と黒とグレーで”と頼みました。白といってもこだわりがあって、よくあるアイボリーではなく、本当の白がよくて(笑)。小物やインテリアで色々な見せ方ができるように、家自体は無機質でシンプルにすることを意識しました」

「空間づくりこだわりは、目のつくところに色物は置かないようにすること。基本的には、白、黒、茶色、グリーン、グレーの5色で統一させるようにしています。色物が嫌いな訳ではないんですけど、他の色は見えないところに収納したりしていますね」

着飾るより、暮らしを整えることが心地よい

Instagramでは約1万人のフォロワーをもつkotoeさん。ご自身の暮らしを投稿するようになったきっかけを聞いてみました。

「もともと、Instagramでインテリアの投稿を見るのが好きだったんです。リノベーションをきっかけに、日記代わりに更新し始めました」

「フォロワーさんからは、有難いことに“しっかりしている人”に見られがちなのですが、実際は全然そうではないので……(笑)。洗濯物や掃除用品、市販の好きなお菓子など、あえて生活感のある写真を載せることもあります」

「今はインテリア関係の仕事をしているのですが、もともとは服飾の学校に行っていて洋服が好きだったんです。でも最近は『暮らしを整えることに重きをおくほうがいいな』と思うようになって。その方が自分の心も落ち着くんです。今は洋服をいっぱい買うより、好きな作家さんのお皿を集めたりする方が楽しいですね。特に“よしざわ窯工房”さんのお皿が好きです」

kotoeさんが一番のお気に入りだと話すのは、リビングの中心にあるテーブルの黒いチェア。昔、古道具屋さんで手に入れた、思い出深いものなのだそう。

「ここに座ると、リビングの全体が見渡せるんです。ソファや隣のワークスペースで過ごす家族の姿を眺めながら、本を読んだりテレビをみたりする時間が幸せですね」

「週末は家族と過ごす時間。その代わり、平日にひとりの時間をつくって、思い切り『自分の好きなこと』をするのが、心地よい暮らしのルールです。お気に入りのものを揃えた部屋で、本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごす時間はとても幸せ。ストレスが溜まったときは、掃除をしたり、ゆっくりお風呂に浸かってリフレッシュします(笑)」

どんどん変化させていけるのも、リノベーションのいいところ

“家族の存在を、いつも感じることができる空間”を意識したというkotoeさんのお家。現在のお家にお引越しされてから、家族との過ごし方はどのように変化したのでしょうか。

「前の家はもっとコンパクトで、物もたくさんあったので、みんなが寝転がれるような広いスペースはなかったんです。今はリビングの隣の部屋をワークスペース兼フリースペースとして使っているのですが、透明な間仕切りにしたことで、空間のつながりが感じられるのが嬉しいですね。隣の部屋で夫がストレッチをしながら、リビングでゲームをする息子と話したり、2部屋なのに広いワンルームのようにも感じられて。家族みんなで集まることが増えました」

今後は、息子さんの成長に合わせてどんどんお家を変化させていきたいと話すkotoeさん。

「賃貸だと壁に穴を開けられなかったり、いろいろ制限があると思うんですけど、なんでもできるのがマイホームのいいところ。夫とは『壁の色を変えたいね』とか『子供がもっと大きくなったら、床を全部絨毯にしようね』と、今から話しています」

好みのテイストや色は、年を経ると変わっていくもの。家自体をシンプルなつくりにしたことで、この先もいろいろ変化を楽しめるのが魅力だといいます。

家族と過ごす時間を大切にしながら、時にはひとりで好きなことをしてリラックス。シンプルに見えて工夫にあふれたkotoeさんの暮らしは、メリハリのある時間の使い方をしているからこそ、次なるアイデアにあふれているのかもしれません。