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必殺仕事猫!浅草演芸ホールを守るジロリさんのお仕事とは?
ー 浅草演芸ホール ー

  • たわし
    たわし

    こにゃちは!ボク、Doliveの看板猫たわし。いろんな先輩にゃんこの暮らしを見学して、猫にとって居心地のいい家やライフスタイルを勉強しているんだ。

第9回目の訪問先は、浅草のランドマーク「浅草演芸ホール」。その切符売り場にいる看板猫ジロリは物怖じしない性格でみんなの人気者。ですがただの看板猫ではないのです…!

昭和39年にオープンした浅草演芸ホール。落語を中心に、漫才や手品などの興業が一年365日行われている。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    僕はもともと、演芸ホールに出演してたミュージシャンに保護された野良猫だったんだ。演芸ホールの猫として迎えられてからは毎日ここで働いているよ。

  • たわし
    たわし

    演芸ホールの切符売り場にいるのがお仕事なんだよね。公演は毎日、夜まであるんでしょ、たいへんだなあ。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    夜は夜で、別の仕事があるんだよ。

〈今日のテーマ〉
伝統芸能の場を守るスーパーキャットのお仕事とは?

●夜間は館内をパトロール

昭和39年にオープンした浅草演芸ホール。みんなから愛されるレトロで趣ある建物ですが、古いせいかネズミが出るのが悩みのタネでした。「ネズミには猫だろう!」というわけで迎えられたのがジロリさん。その効果は抜群で、それからネズミに悩まされることはなくなったそう。
  • ジロリさん
    ジロリさん

    公演中は切符売り場にいるけれど、お客さんが帰ったら僕が客席からロビーまで隈なくパトロールするんだ。

  • たわし
    たわし

    番犬、じゃない、番猫として働いているんだね…!それじゃあネズミも怖くて出て来れないや。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    狩りはお手のものさ。ときどき、外にいるハトを見てもうずうずしちゃう…。

  • たわし
    たわし

    昼間だけじゃなく、夜も働いているなんて疲れない?

  • ジロリさん
    ジロリさん

    眠いときは寝ちゃうもん。もちろんペースは考えてるよ。

●噺家さんやお客さんの心を癒す

ジロリをなでているのは春風亭貫いちさん。「ジロリ、俺より人気みたいだなあ」

もともと物怖じしない性格のジロリさん。そんなジロリさんのファンは多く、ジロリさん目当てのお客さんや通りすがりに愛でていく近所の人たち、出番が終わってから会いに来る噺家さんたちまで、ジロリさんを訪ねる人があとを絶ちません。
  • ジロリさん
    ジロリさん

    切符売り場からは外が見えるから、気が向いたらお客さんの相手をするんだ。写真に撮られたり、遊びに付き合ったり。おやつをくれる人もいるよ。

  • たわし
    たわし

    初めての人とか、怖くないの?

  • ジロリさん
    ジロリさん

    僕は平気。度胸のよさを見込まれてここに迎えられたんだもの。

  • たわし
    たわし

    すごいなあ。

切符売り場から外をのぞくジロリさん。通りすがりに「わっ、猫がいる!」と驚いて二度見する人も。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    僕のお世話をしてくれてる、切符売り場のまさえさんは、「ジロリがいることでいろんな人とのご縁ができてる」って。近くの交番の婦警さんも僕のファンで、まさえさんは僕を介して仲良くなれたみたい。もしかしたら、こういうのが猫にしかできないお仕事なのかもね。

  • たわし
    たわし

    たしかに、猫がいると人間の心が和むっていう効果はあるみたい。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    僕のごはんのほとんどはファンからの差し入れなんだ。なかでも林家ペーさんは毎年たくさんくれるよ。お年玉やおちゅーるげん(お中元)もくれたり。僕、自分の食い扶持は自分で稼いでるんだ。

  • たわし
    たわし

    すごすぎる…!

●落語の普及にも貢献!

2017年に発売された『浅草演芸ホールの看板猫ジロリの落語入門』浅草演芸ホール監修(河出書房新社)。タイトルの通り、ジロリさんが落語のイロハを教える構成になっています。紙面にはジロリの写真がいっぱい。
  • たわし
    たわし

    すごいなあ、ジロリさんの本まで出てる!

  • ジロリさん
    ジロリさん

    僕に目を留めた編集者さんが企画してくれたんだよ。その人も猫好きだったんだ。

  • たわし
    たわし

    いろんな噺家さんと一緒に写っているね!撮影がたいへんだったんじゃない?

  • ジロリさん
    ジロリさん

    浅草演芸ホールと噺家さんたちのために、ちゃんと目線やポーズも決めたよ。「落語好きも猫好きも満足できる本」って評判なんだ!

  • たわし
    たわし

    猫好きな人が、落語も好きになっちゃう本なんだね。

●毎日の広報活動を欠かさない

ジロリさんを撮るまさえさん。ジロリが乗っているのは切符のもぎり場。

ジロリさんが演芸ホールに来た初日から現在まで、Twitterが毎日更新されています。いずれもジロリさんの画像や動画付き。これが猫好きの注目を集め、集客に一役買っているのです。
  • たわし
    たわし

    コロナの自粛期間中は演芸ホールも休みになっちゃったんでしょ?

  • ジロリさん
    ジロリさん

    うん。でも、まさえさんに毎日TwitterをUPしてもらって、演芸ホールの宣伝は欠かさなかったよ。

  • たわし
    たわし

    ジロリさんの写真や動画がいっぱいのTwitterだね!

コロナ禍を詠った句の数々にお客さんはクスリ。中央に「ジロリとコロナを睨みます。」の句も。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    噺家さんが僕の写真をTwitterにUPしてくれることもあるよ。桂三木助さんが僕の写真をTwitterに載せたらバズって、6万件以上のリツイートと24万件以上の「いいね」をもらえたんだ!

  • たわし
    たわし

    Twitterには「ジロリにチケットもらえるだけでいい」というコメントもあったんだってね。すごい人気だなあ。

  • ジロリさん
    ジロリさん

    僕をきっかけに落語に興味もってくれる人がいたら幸せだよ。

【まとめ】
伝統芸能の場を守るスーパーキャットのお仕事とは?

  1. 夜間は館内をパトロール
  2. 噺家さんやお客さんの心を癒す
  3. 落語の普及にも貢献!
  4. 毎日の広報活動を欠かさない
  • たわし
    たわし

    昼間の接客から夜のパトロール、そして落語を広めるための広報活動まで務めちゃうなんてすごい先輩だったなあ。演芸ホールに来るお客さんが落語で笑ってジロリさんでほっこりして、素敵な場所にするのに猫が一役買っているんだね!猫にとって一番大切な仕事は、人の心を和ませることなのかもな~。

photography/yoshimi text/富田園子