DATE 2020.08.18

ファッション感覚でインテリアを自由に楽しむ。
ヴィンテージをちりばめたminamiさんのひとり暮らし空間

ごく普通の1Kの部屋——のはずなのに、はじめてのひとり暮らしをスタートさせたばかりのminamiさんが暮らしている部屋は、どの角度から切り取っても絵になる空間が広がっています。お気に入りのヴィンテージの家具や雑貨は1つずつ集めたもの。ファッションを楽しむようにインテリアを楽しんでいるminamiさんに、理想の部屋の作り方を教えてもらいました。
minamiさんPROFILE

東京都在住。フリーランスで舞台や広告関係のクリエイターとして活動。2020年1月から都内の実家を出てはじめてのひとり暮らしをスタートさせると同時に、Instagramの投稿を開始。大好きなヴィンテージテイストのアイテムを集め、心地よく過ごせる空間作りを日々楽しんでいる。

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誰かのマネはしない。好きなものを集めて作ったオリジナル空間

ある程度の貯金が貯まったことから、2020年1月に念願のひとり暮らしを開始したminamiさん。
部屋探しでは、仕事道具一式を置いているアトリエに通いやすく、家賃が高すぎないエリアを選んだそう。部屋の条件は適度なきれいさと、広すぎず狭すぎないスペースがあること。 けれど、minamiさんは、どこにでもある1Kの部屋を自分だけのオリジナルの空間に作り上げました。

 

「昔から古着やヴィンテージのアイテムが好きだったんです。実家にいるときはインテリアにこだわることはなかったですが、ひとり暮らしをしたら自分が大好きものを集めた部屋にしたいとずっと思っていました」

Instagramなどでインテリアの情報を集めたものの、「ありきたりな部屋にならないように」という気持ちから、誰かのマネをするのではなく、自分が好きなものを集めることにしたそう。

 

「最初に決めた家具は、部屋の中で存在感が大きいサイドボード。ヴィンテージのサイドボードがあるお部屋に憧れていたんですよね。インテリアの雰囲気を決める大事なアイテムなので、悩みに悩んでmeredew社のものに決めました」

 

 

インテリアの主役が決まったのち、サイドボードの木の色に合わせて茶色のソファを購入。茶系の家具で空間が重くなったことから、テーブルはアイアンとガラス素材のものをセレクトし、空間に抜け感を作りました。

ちなみに、あえて最後に買った大物家具は天井の照明なのだとか。

 

 

「照明は全部の家具がそろってから、部屋の雰囲気に合うものを選ぼうと思っていました。購入したのはAPROZの照明。エジソンランプの懐かしい雰囲気が気に入っています」

シンプルな空間を彩るヴィンテージのファブリックたち

 

白と茶色をベースにしたシンプルな空間に表情を与えているのが、南西向きの大きな窓から差し込む光。 花柄があしらわれたレースのカーテンが白い床に影模様を作り、日の位置とともに変化していきます。

 

 

「カーテンは、ジャンヌ・バレという代官山にある古着ショップで購入したアンティークのレースカーテンを取りつけました。もともとは大きな窓につける長いカーテンなのですが、横に使って、seriaのクリップで吊しています。朝起きたとき、レースの柄がはっきりと浮かび上がるのが好きなんです」

minamiさんの部屋をぐるりと見回すと、レースカーテンのほかにも、雰囲気のあるファブリックが壁に飾られています。

 

 

「ヴィンテージのテーブルクロスを壁に貼って、ファブリックポスター風に飾っています。これもジャンヌ・バレで購入したのですが、700円くらいだったんです!リネンの風合いがいいし、よく見ると緑のラインが刺繍になっていて。作りが丁寧なのは、ヴィンテージならではのよさだと思います」

 

 

また、minamiさんの部屋には、服作りに関わるクリエイターならではのアイテムもたくさん。古いファッションカタログを切り取ったものやミュージアムショップで購入したポストカードなどが無造作に飾られ、シンプルな壁を彩っています。

なかでも、「この発想はなかった!」と驚くのはトイレのディスプレイ。

 

 

「服作りでよく使う生地見本や付け襟などを、そのまま壁に貼ってみました。改めてよく見たら、かわいいなと思って」

バスルームは青、キッチンは赤。空間ごとに色を決めて気分を変える

 

シンプルな色合いの居室部分とはうってかわり、色で遊んでいるのがバスルームとキッチン。 「バスルームは青、キッチンは赤」と引っ越すときにキーカラーを決めたのだとか。

「マリン系の色味が好きで、どこかに取り入れたいと思っていたのですが、リビングに目立つ色を取り入れると落ちつかなさそうだなと。それで、バスルームとキッチンで色遊びをすることにしたんです」

 

 

トイレ、洗面台、浴室がひと続きになったバスルームは、青系小物で統一。アイテムが多くなりがちな水回りは、キーカラーを決めることで洗練された雰囲気に。さらに、小さな花も飾られていて、かわいらしい空間が生まれています。

 

 

キッチン小物は、差し色で赤を投入。キッチンの壁がマグネットボードになっているため、よく使うアイテムを壁にくっつけて見せる収納に。さりげなく、ミニチュアのパスタなんかも飾られています。

 

「このマグネットのミニパスタ、中身本物なんですよ。ちゃんと食べられるんです(笑)」

日々のファッションを楽しむように、インテリアを自由に楽しむ

 

2020年1月に引っ越してすぐ、新型コロナの影響によって自宅で過ごす時間が長くなったというminamiさん。少しでもリラックスできる空間にするために、お気に入りのフラワーベースを購入し、切り花や枝物を部屋に飾るようになったのだとか。

 

 

「やっぱり身近なところにグリーンがあると癒やされますよね。自粛期間中は近所のスーパーに入っているお花屋さんで切り花を買って、部屋に置くようになりました。それからずっと、何かしらのお花や枝物、ドライフラワーを飾っていますね」

 

 

大きな鉢植えを置くのではなく、切り花や枝物を選ぶのは、「そのときの気分で種類や置く場所を変えられるから」。模様替えが好きで、ディスプレイを変えることを楽しむminamiさんらしい、グリーンの楽しみ方といえそうです。

引っ越してからまだ半年ほどですが、家具の配置替えはすでに5回以上。ちょっとしたディスプレイの変更はもっと頻繁なのだとか。

 

日々のファッションを楽しむように、インテリアを軽やかに、自分らしく楽しんでいる様子のminamiさん。昔からずっと古いものが好きというのもあり、「いつかはリノベーションされた物件に住んでみたい」と話します。

誰かのマネではなく、自分の好きなものだけを集めていく。minamiさんの理想の部屋作りは、これからもどんどん進化していきそうです。

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