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HATTIFNATT,ハティフナット,吉祥寺カフェ DATE 2022.05.13

おとぎ話に出てくるような外観デザインのカフェ

街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。

大人も子供も日常を忘れて、ファンタジーな世界観を楽しめるカフェ

ミントグリーンの外壁が目を引く、かわいい外観のカフェ&ギャラリー「HATTIFNATT(ハティフナット) 吉祥寺のおうち」。もとは古いアパートだった建物を、オーナーの高嶋さん自らDIYしたというので驚きです。絵本に出てくるようなファンタジックな外観デザインには、「忙しない日常を忘れて楽しい時間を過ごしてほしい」というお店の思いが込められているのだそう。今回は、そんな「HATTIFNATT 吉祥寺のおうち」の外観デザインからDIYのコツや家づくりのヒントを学びます。

POINT1:外壁のミントグリーンは“重ね塗り”がコツ

ハティフナットのミントグリーンの壁

外壁のミントグリーンの絶妙なくすみ具合を出すには、ペンキを重ね塗りするのがポイントなのだそう。「ミントグリーンのペンキの上から明るいグレーのペンキを重ね塗りして布でぼかすと、くすんだ色味に仕上がります」と高嶋さん。

グレーを重ね塗りして馴染ませることで、単色だと鮮やか過ぎる色も、思い切って外壁に取り入れることができそうです。

POINT2:おとぎ話に出てくるような小さいドア

ハティフナットの入口のドア

入り口のドアをよく見てみると、高さ130cmほどの小さい造りになっていることに気が付きます。「お店では、大人も童心にかえったように楽しんでもらいたいので、わざと子供に合わせたサイズに作ったんです」と高嶋さん。

ハティフナットの入口ドアの取手

ドアの素材に使ったのは「竿縁(さおぶち)」と呼ばれる、天井板を支えるのに使われる細長い木材。アパートの和室に使われていた竿縁をそのまま使い、組み合わせて作ったのだそう。おとぎ話に出てくるキャラクターを思わせるようなユニークな形のドアノブは、高嶋さんの手作りです。

POINT3:世界観を広げてくれる『どんぐりギャラリー』

ハティフナットのどんぐりギャラリー

入り口の並びには、これまた童話に出てきそうな空間が。こちらは『どんぐりギャラリー』と名付けられたスペースで、作家さんが作品を販売したり展示したりするスペースとして使っているそう。森の中にある秘密基地のようなワクワクするデザインで、HATTIFNATTの世界観を広げてくれています。

ハティフナットの外観
おとぎ話に出てくるような可愛らしい「HATTIFNATT 吉祥寺のおうち」の外観。大人も子供もワクワクできるようなお店の世界観が、外観デザインにもうまく落とし込まれています。色の塗り方や素材の使い方など、手作りならではのアイデアをぜひ家づくりの参考にしてみてください。

Photography/上原未嗣 Text/大倉詩穂(Roaster)