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TOKYO LITTLE HOUSE DATE 2022.07.22
街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。

築70年の歴史と歩んできた古民家リノベのカフェ&ホテル

赤坂の繁華街に突如現れる「TOKYO LITTLE HOUSE」。築70年の古民家をセルフリノベした、1階がカフェ、2階がホテルの複合施設です。この施設になる前は先代の住居やフワラーショップ、イタリア料理屋のテナントとして、様々な歴史を重ねてきました。古民家の趣きを活かした和モダンな「TOKYO LITTLE HOUSE」の外観から家づくりのヒントを探ります。

POINT1:元々ある柱を活かしたガラス張りで家と外の境界を曖昧に

「内と外がゆるやかに繋がってるみたいにできたら」と、1階のファサードをガラス張りにしたと語るのは、「TOKYO LITTLE HOUSE」オーナーの深澤さん。

ドアの前にどんと立つ柱は、元からあったものをそのまま残しているそう。柱の後ろは大部分をガラス張りにすることで、窮屈にならず程よく抜け感のある雰囲気に。建物の構造的に残さなければならない要素があっても、他の部分でうまく引き算すると全体がバランス良く見えます。

POINT2:あえて“違和感”を残すため、外壁はDIYで仕上げる

「綺麗で新しいビルや看板が立ち並ぶ赤坂のど真ん中で、通りがかった人が少し違和感を感じられるような外観にしたい」というのが当初のイメージだったという深澤さん。外壁のモルタル塗装は、すべてDIY好きのメンバーが仕上げたものだといいます。

「繁華街にあって、ネオンや看板も賑やかな店が多い中で、あえてシンプルで綺麗なモルタル塗装にすることで、少し違和感のある雰囲気を出せるんじゃないかと思ったんです」

家の形にカットした手作りの木の看板も、細かな工夫がうかがえます。

POINT3:建物と共に受け継いだものは、馴染むように手を加えるだけ

細部のパーツにも深澤さんの遊び心が隠れていました。こちらは、祖父の代からある下駄をそのまま取り付けたドアノブ。
「小物は、元々あるアイテムを外観に馴染むよう少し手を加えて使っています。自分達が愛着の持てるものを使えると楽しいので」と深澤さん。

同様に先代からある釜の蓋には、脚を取り付けて椅子に。本来であれば古くなって捨てるような物でも、ユニークなアイデアで唯一無二のアイテムに生まれ変わっています。

細部のパーツ一つ一つにまで、これまでの建物のストーリーを感じられる「TOKYO LITTLE HOUSE」の外観。昔からあるものを採用して、現代の街並みにうまく馴染ませるアイデアが詰まっています。ぜひ家づくりの参考にしてみてください。

Photography/上原未嗣 Text/松﨑明日海(Roaster)