ニューヨークを思わせる、クラシックで
大きな黒格子が目を惹くピザスタンド
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街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。
住んでいたときに感じた「ニューヨーク感」を大事に
まるで海外にいるようなおしゃれ空間で、ピザがリーズナブルな価格で食べられる「PIZZA SLICE 代官山」。アメリカンなピザ屋さんというより、レストランのようなエレガントさも感じられるのは、店主がピザの修行中に抱いた強い思いがあったから。
設計や外観デザインは、店主がニューヨークに住んでいたときに集めた写真や思い出をもとに、施工会社のデザイナーさんを交えて考えたそう。そこには、ニューヨークらしさを演出するためのヒントがありました。
POINT1:ワントーンに見えて、さりげなく差し色を忍ばせる
外壁をよく見てみると、白タイルの中にベージュのタイルが混ざっています。これにはちゃんと理由があるそうで、真っ白すぎてわざとらしくならないようにバランスを取るためだそう。薄い黄色を挟むことで気張らない雰囲気になるので、ピザスタンドらしい温かみも感じられます。
POINT2:ニューヨークにありそうな、クラシカルなライトを選ぶ
インダストリアルな雰囲気のあるブラケットライト。選び方のポイントは、「何十年も前からニューヨークにありそうなもの」。シンプルで洗練された都会的な空間の中に、アンティークやレトロなアイテムを組み合わせることが、ニューヨークインテリアを作るコツかもしれません。
POINT3:大きな黒格子のガラス戸で海外らしい開放感を演出
お店を明るく開放的にしてくれる、大きな黒格子のガラス戸。細い格子がシャープな印象に。格子やフチの幅、黒い部分の面積を変えるだけで印象が変わるので、理想の雰囲気に合わせて調節するのが◎。サビや傷も出来やすいので、上から黒で塗るなど定期的にメンテナンスも行っているそう。
店主が現地で得たインスピレーションを元に作られたため、よりニューヨークを感じることができる「PIZZA SLICE 代官山」。何度も通いたくなってしまう理由は、美味しいピザはもちろんのこと、おしゃれで洗練されているけれど温かく迎え入れてくれるような、魅力的な外観だからかもしれないですね。
Photography/藤井由依(Roaster) Text/大倉詩穂、赤木百(Roaster)
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