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WaldenWoodsKyoto, ウォールデンウッズ京都 DATE 2021.12.22

白く見えるけどカモフラ柄?様々な“白”を魅せる京都のカフェ

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街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。

“自由”を表す白で統一された外観

京都の六条近くの住宅街で一際目を引く、真っ白なカフェ「Walden Woods Kyoto」。壁や床、小物類までもがすべて白で統一された幻想的な外観は、アメリカの作家ヘンリー・デイヴィット・ソローの回想録『森の生活』からインスピレーションを受けたもの。
ソローが自由を求めて森で暮らしたように、訪れたお客さんが好きなように過ごしてほしい。そんな想いから、自分の世界を自由に描くキャンバスのようなイメージで白い空間をつくったのだそう。真っ白な外観に秘められた細部のこだわりから、家づくりのコツを学びます。

POINT1:同じ白でも、素材感で違った表情に

お店の外観、そして正面入り口から覗ける内観のすべてが白で統一されたWalden Woods Kyoto。壁面や柱、カウンターなどはすべてOSB(短冊状の木片をプレスして接着剤で固めた集成材)に白のペンキを塗装しています。表面が凸凹しているOSBは、塗装するともとの木の質感が現れるのが特徴。だから場所によってOSBの種類を変えて、表情の違いを出しているのだそう。同じ白でももとの素材の質感によって、荒々しく見えたり、静かな雰囲気に見えたりと、表現の幅が広がっているのが面白いですよね。

POINT2:近づくと微かに浮かび上がるカモフラージュ柄

白で統一された空間の中にも、間延びしないための細かな演出がされています。遠くから見ると真っ白に思える外壁ですが、近づくと実はうっすらとグリーングレーのカモフラージュ柄が!
これは、森の木々が揺れているような印象に仕上げたオリジナルのカモフラージュ柄で、それを大きな紙におこして壁に手書きで線画を写し、柄の部分をペンキで塗装したのだそう。お店のコンセプトに沿って細部までこだわり抜かれたデザインです。

POINT3:ぼっこりと突き出したような、立体感のあるファサード

大正10年に建てられた洋館をリノベーションしたのがWalden Woods Kyotoの始まりでした。2階はもとの洋館のデザインをそのまま残しつつ、1階にはモダンなファサードをつけてリノベーションすることで、ノスタルジックな雰囲気を程よく現代風に落とし込んでいます。
ぼっこりと前に突き出したファサードは、建物としての重厚感を引き出すために、土地のギリギリの範囲に建てたのだそう。ファサードに立体感を持たせたことで、日中は正面入り口に影が落ちて、より幻想的な雰囲気になっています。

真っ白な世界観のなかで様々な表情を見せる、京都のカフェ「Walden Woods Kyoto」の外観デザイン。外観やインテリアをワンカラーで統一したいとき、素材の質感や柄など、色以外の要素で差をつけると、間延びしない印象に仕上がります。お気に入りの色を選ぶことから始める家づくりも素敵なのではないでしょうか。

Photography/川村恵理 Text/大倉詩穂、赤木百(Roaster)