DATE 2023.04.04

アートディレクターが手掛けた、黒いBOX型のカフェ

街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。

スタイリッシュでモノトーンな外観デザイン

渋谷と原宿を繋ぐキャットストリートから1本外れた通りにある、黒いBOX型が印象的な『CHOP COFFEE CAT STREET』。デザイン事務所「パイクデザインオフィス」が外観、内観を手掛けたコーヒーショップです。元々は古民家だった建物をフルリノベーションし、ニューモダンなテイストに改装された『CHOP COFFEE CAT STREET』から外観デザインのヒントを学びます。

POINT1:スタイリッシュなBOX型の外観デザイン

黒いBOX型の外観が目を引く『CHOP COFFEE CAT STREET』。2階は元々、外からバルコニーが見える造りの古民家だったそう。外からの視線を塞ぎ、お店らしい雰囲気を出すために、2階のバルコニーを壁で覆うようにリノベーション。結果として出来上がったBOX型の外観は、スタイリッシュなだけでなくバルコニーを隠すという機能性を備えたデザインになりました。

上部に目を向けると、バルコニーを囲む壁には窓のような穴が空いています。そこからちらりと覗く瓦屋根は、元々の古民家の名残を感じさせるポイントにもなっています。

POINT2:外から店内が見渡せる一面ガラス張りの入り口

1階の入り口は床から天井まで一面ガラス張りで、一目で店内の様子がすべて見渡せます。これはメインの通りから外れた裏道にあるからこそ、遠目でもお店であることがわかるようにした工夫。ガラス張りが通りがかった人の目を引くだけでなく、開放感を感じさせることでお店へ入りやすい雰囲気も生み出しています。

POINT3:シンプルな外観に映えるロゴのあしらい

ガラス面の大きなロゴと外壁には、イギリス英語のハンコという意味とコーヒーを刻むという意味の「CHOP」を表現したネオンサイン。ロゴはハンコをイメージしたデザイン、外壁のバツ印はカットをイメージし「CHOP」を連想させています。シンプルな雰囲気に溶け込みながらネオンサインが映えています。

ガラス面の下部には小さなロゴとバツ印のあしらいをプラス。テラスに座る人が、店内を気にしすぎず快適に過ごせるよう、細かいところまでこだわりが行き届いた外観デザインになっています。

デザイン会社とコーヒーショップが融合した『CHOP COFFEE CAT STREET』。元古民家の造りやネオンサインなどのポイントを見せつつスタイリッシュに仕上げた外観ですが、何よりこのBOX型の形もかわいらしいですよね。

CHOP COFFEEにそっくりなBOX型のシンプルな躯体を、住む人の自由な感性で彩ることができるDoliveのオリジナル住宅商品「No.00」。無機質なようでどこか愛らしいBOX型に惹かれるというあなたは、いっそ同じ形の家に住んでみるのもアリかも?外観探訪部で見つけたアイデアを、家づくりに活かしてみてくださいね。

Photography/中野理 Text/中村ちひろ(Roaster)

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