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アメリカン×横浜港町。配色が映えるナポリタン専門店
街を歩いていると、外観のデザインを見ただけで入ってみたくなる魅力的な建築に出会うことがあります。「外観探訪部」は、そんな気になる建物の外観にフォーカスし、家づくりのアイデアを学ぶ企画。思わず足を止めてしまう外観デザインから、その魅力の秘密を探ります。
ナポリタン発祥の地・横浜にアメリカンテイストな専門店ができたなら
横浜港の本牧埠頭近く、港で働く人々の台所として飲食店が並ぶマリンハイツ1号館の中で一際存在感を放つ『横浜ナポリタンPUNCH』。発色の良い青と赤の外観が特徴的なナポリタン専門店です。外観は、元々米軍キャンプがありアメリカの文化がいち早く浸透した港町らしさに、 1960、70年代の日本の飲食店の雰囲気を取り入れたレトロなデザイン。元々は蕎麦屋だったという建物の造りはそのままに、あそび心を加えた『横浜ナポリタンPUNCH』から外観デザインのヒントを学びます。
POINT1:蕎麦屋の造りはそのままに。開放的なガラス戸
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築50年の元の建物の造りを活かしながら、色味やデザインを加えてリノベーションした『横浜ナポリタンPUNCH』。一見スチールのようですが実は木でできたガラス戸も、実は手を加えたのは色味のみだそう。発色の良い青の塗装がアメリカンな雰囲気を感じさせ、印象をガラッと変えます。ガラスが多いことで、コントラストの強い配色に抜け感を与え、全体のバランスを取っています。
POINT2:外壁の配色はアメリカの国旗をイメージ
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『横浜ナポリタンPUNCH』の特徴的な配色。飲食店ではあまり見ない青を大きく取り入れたのは、青、赤、白のみを使用することでアメリカの国旗のようにしたかったからだそう。鮮やかな青と赤に白が良い抜け感を与えた配色バランスになっています。
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ロゴに描かれた星のマークもアメリカの国旗をイメージ。イラストの男性は一見アメリカ人のようですが、日本人という設定。日本(ジャパン)とアメリカを掛け合わせた「ジャメリカン」というお店のコンセプトが隠されています。
POINT3:1960、70年代の日本の飲食店をイメージしたあしらいをプラス
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オーナーが付け加えたという入り口頭上のライトは、1960、70年代のナイトクラブやバーの入り口をイメージしているのだそう。あえてオレンジ色の電球色のライトを使用し、懐かしさを演出しています。「PUNCH」の文字が照らされて提灯のように見えるのも、日本らしさを感じるポイントです。
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港湾の雰囲気に馴染み、親しまれている『横浜ナポリタンPUNCH』。日本の要素をミックスしたアメリカンレトロな外観で、お店のコンセプトである「ジャメリカン」を表現しています。外壁の配色バランスやライトの選び方など、好みのコンセプトに沿った外観デザインの参考にしてみては?
Photography/中野理 Text/中村ちひろ(Roaster)