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DATE 2023.02.28

素材の組み合わせは自由自在。空間のコーディネート術

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家といえば、「生涯で一番高い買い物だから」や「一生に一度の買い物だから」とどうしても慣れ親しんだスタイルを選んでしまいますよね。 でも、”素敵な”家は、スタイルにとらわれない自由な発想から生まれてくることもあるはず。
今回は、Doliveが取材をした空間から、家づくりがもっと楽しくなるヒントをご紹介します。

家の半分を土間に。
コンクリート × 木 × 金属の空間

アパレル会社に勤める大杉浩平さん&美帆さん夫妻は、ヴィンテージマンションの一室をリノベーション。自分たちのスタイルに合った家をつくり上げました。

お二人が好きなのは、コンクリートと木と金属のマッチング。壁や天井もコンクリート剥き出しにして、念願だったモルタルの土間は結局、部屋の半分ものスペースになってしまったそう。そこに、小上がりのように1段上がったフローリングは、空間にほどよい暖かみを加えてくれています。

一見、挑戦的にも思えるオーダーですが、やってみたら使い勝手は抜群。そのチャレンジ精神が家づくりに大切なマインドかもしれません。

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かわいらしい空間こそ、引き締める。
アメリカンスタイルの空間

原宿・キャットストリートの裏側にある、人気ベーカリー「The Little BAKERY Tokyo」。フレンチアメリカンをイメージした店内は、壁紙などがガーリーでかわいらしい印象。しかし、甘すぎない空間にまとめ上げられており、見る角度や視点によって異なる表情をのぞかせます。

「引き締めるところは、しっかり引き締める。これが意識していることです。花柄の壁紙やオリジナル柄の床のタイル、チェック柄のソファカバーなど全体的にガーリーな印象だけど、黒のサインやショーケースのアイアンで引き締めることで全体を整えています。ただ、このバランスの取り方には、かなり神経を使っていますね」とオーナーの車田さん。

ガーリーなテイストに、メンズライクな要素をを加えて引き締める。そうして生まれた個性が、『人と差をつける、かわいらしい家づくり』につながるのかもしれません。

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築50年の古民家・平屋をインダストリアルな味つけに

「使っていた人の背景などストーリー性のあるものに惹かれるタイプなので家も古民家にこだわりましたが、内装は古民家一辺倒では逆に面白くないと感じていました」と話すのは、ビームスジャパンでバイヤーとして活躍する近藤洋司さん。

そこで近藤さんは、インテリアには工業的な要素を加え、ヴィンテージのテイストが入り交じる空間を目指したそう。キッチンはステンレスの天板を選び、業務用のイメージに近いアイランドキッチンに。和風すぎず、家具にもマッチする細長いタイルをキッチンに貼ったそう。

古民家だから和だよね、という固定概念を外して、リノベーションを楽しむことが、古いだけではない新鮮な住まいにつながるのかもしれません。

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床、壁、天井、それぞれ違った組み合わせを。
異国感あふれるホテル空間

鶯谷にある、街とつながるライフスタイルホテル「ランダバウト東京」は、さまざまな要素を取り入れた異国のような空間に。

建物は、床、壁、天井をどう仕上げるかによって、雰囲気が大きく変わりますが、「ランダバウト東京」では、さまざまなカラーや柄がミックスされています。それでも甘くなりすぎないのは、グレーを混ぜたようなスモーキーな色調でまとめているから。家づくりでは、白やベージュといった無難なカラーを選んでしまいがちですが、こんな風にカラーを壁に入れても色調を抑えたり、床のトーンを抑えることで、意外とシックにまとめることができるんです。

また、金継ぎ柄のカーペットを床からそのまま壁につなげてしまう、こんな柔軟なアイデアも家づくりをもっと楽しくしてくれるアイデアです。

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大胆なアイデアは、真似するのには勇気が必要ですが、やってみれば意外にしっくりくるのかもしれません。住宅だから、こうあるべき、という考えを一度柔軟にしてみる。それもまた、家づくりの喜びにつながるはずです。