家を訪ねる時、街で家を見る時、まず目に入るのが外観ですよね。まさに“家の顔”とも言える外観デザイン。だからこそ、どんなカタチの躯体にするのか、どんな素材を外壁にするのか悩んでしまいますよね。
今回は、Doliveが取材させていただいたお宅から、“家の顔”である外観のアイデアを集めました。
年月を重ねてさらに美しく
森に佇む、くの字形の一軒家
軽井沢でインテリアショップを営む須長理世(みちよ)さん、檀さん夫妻の家は、森に囲まれた別荘地の一角に建つ一軒家。お二人は、建物の完成=家の完成とは捉えず、経年変化が楽しめる素材を多用することで、年月を重ねてさらに美しくなる家を目指したそう。
くの字形で折り重なったようなカタチが特徴的なお宅ですが、外壁は無垢の杉材をチョイス。
白かった色がだんだんと茶色くなってきて、最終的には寺社のようなグレーに変化していくとのこと。まさに経年変化を楽しむ外観デザインになっています。
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憧れの米軍ハウスを自身で再現
白い板壁が印象的な平屋
サボテンや椰子の木が植えられた庭に目が惹かれる、オーシャンサイドガーデン・井坂迪詠さんのご自宅。
白い板壁が印象的な平屋ですが、並々ならぬこだわりがあるそうです。
「米軍ハウスのような家にしたいとずっと思っていましたから。建築系の学校出身だったこともあって、自分で建物のデザインを設計しました。素材の選定や屋根の角度なんかも、全部自分で。参考にしたのは、昔何かの写真集で見たアメリカの小学校の写真です。それをぎゅっと小さくしたような感じにしたいなと」
誰もが自分で設計することは難しいですが、井坂さんのように明確な思い入れを外観に取り込むことで、納得いく家づくりにつながるのかもしれません。
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木の外壁にグラデーションを。
フルリノベーションした家具職人の一軒家
家具職人・鰤岡力也さんのご自宅は、築約70年の一軒家をフルリノベーションした家。
アメリカンカントリーを基調にした空間は、ほぼすべての内装をDIYしたというこだわりが詰まっています。そのこだわりは、もちろん外壁にも。
「自分の家なので、実験も兼ねてとことんこだわっています。外壁の材を、ランダムではなく色の濃淡で分けて、濃いものからグラデーションがつくように貼ったりしました」
ただ、木材を貼るのでなく、一工夫を加える家具職人ならではのアイデア。 そういった細部のこだわりが、外観をより素敵にしてくれるのかもしれません。
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アメリカンテイストをベースにした
シンプルな切妻屋根の家
セレクトショップ・ジャーナルスタンダードでディレクターを務める松尾忠尚さん。
収納にこだわった新築の一軒家の屋根は、抜けがあって空間を広く感じられるよう切妻屋根にしました。三角屋根の外観は、シンプルながら外壁の色と屋根や窓枠の色味を合わせることによりデザイン性を感じる家になっています。
また、西海岸をベースにしたアメリカンテイストに思い入れがある松尾さんは、玄関先にブロック塀を。パームスプリングスにある初期のエースホテルを参考にしたそうですが、そういった外構が一つあるだけで、外観をより引き立たせることができそうです。
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