柴田 紗希さん
古着店flower名古屋店のおしゃれスタッフとして注目を集め、「mer」をはじめ数々の女性誌のカバーや誌面を賑わす人気モデルとして活躍。愛称は“しばさき”。
Instagram
古着店flower名古屋店のおしゃれスタッフとして注目を集め、「mer」をはじめ数々の女性誌のカバーや誌面を賑わす人気モデルとして活躍。愛称は“しばさき”。
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モデルとしてカジュアル誌を中心に活躍している柴田さん。高校生の頃からファッションが大好きで、愛読していた雑誌に登場する読者モデルに憧れて、徐々に古着の魅力にハマっていったのだそう。
「特に夢中になったのは、武智志穂さんや池田泉さん。好きなものをこんなに自由に発信している人たちがいるんだ〜。すごい、素敵! って。みなさん自己流で、東京にいるからとかじゃなく、それぞれの場所で輝いてた。当時は、そういうのもすごい素敵だなーと思って見ていましたね」
柴田さんにとっての転機となったのが、大学時代にアルバイトしていた古着屋のスタッフとして登場した、雑誌のファッションスナップ。
「大学生の頃に、flowerっていう古着屋さんの名古屋店でアルバイトをしていて。そこでスナップしてもらったりして、そこから雑誌の人に声を掛けていただいたのが、モデルになるきっかけでした」
それから約10年。名古屋に住んでいた古着好きの女の子は、同世代のおしゃれ女子からの支持を一気に集め、今や押しも押されぬ大人気モデルに。
「やっぱり古着はずっと好きなままで。わたしはヴィンテージの宝探し感が好きなんです。ぜんぶ一点物っていう感覚が。すごいワクワクして楽しいんですよね」
さまざまなテイストの服を、自由な発想で合わせたり重ねたり。ヴィンテージならではの、おしゃれへの果てなき探究心は、柴田さんが住む部屋のインテリアにも反映されているという。
「いろんなものが着たくて、服もその時の気分によって変わることが多いんです。女の子の着方って、いろんなテイストが入ってきて、最終的にその子の個性になる感じじゃないですか」
「家具もまったく一緒。統一されてないテイストでヴィンテージを合わせたらどうなるんだろうっていう好奇心。北欧系、アメリカン、ヨーロッパ系、日本のもの……組み合わせとか、もうバラバラのものを合わせてみてる。
自分の感覚に合うものとか、一緒に住んでみてわかる感覚とかを知って、どんどん好きなものが整理されていくのかなって」
柴田さんが、今住んでいる都内1LDKのマンションに越してきたのは、約2年半前のこと。
「部屋に入った瞬間に、お母さんがいるようなあったかい部屋だな〜と思って、インスピレーションで決めました。窓がちゃんとあるのと、なんだろう……、その日は天気がよかったから光がパッと入ってた。明るすぎず、とてもいい光で」
引っ越しを機に、それまで使っていたほとんどの家具を一新。居心地のいい空間を完成させるべく、今の部屋の雰囲気や光感に合わせて、少しずつ理想のヴィンテージ家具や日用雑貨などを買い集めているのだそう。
「5年前の上京した時に持っていたもので、今も使っているのはキッチンにある小さい椅子とドレッサーの鏡だけ。その時は、値段的にもヴィンテージ風のものを、あらガーリーで可愛い!って。趣味がちょっとずつ変わってきてると思います。大人になって、ようやくホンモノを買えるようになったというか」
今の部屋にどんな家具が欲しいかを常にイメージしておいて、これは! と思うものに出会ったらすかさず買うのが、柴田さんのスタイル。だから、柴田さんのお買い物アンテナは、全国津々浦々さまざまなショップにまで張り巡らされている。
「今ある大きな家具だと、神戸で買った机。鏡を置いてドレッサーとして使ってます。TVを置いているチェストはイギリス製で、自由が丘のショップで買いました」
最近よく通っているのは、国立市にあるお店、レットエムイン。つい先日も、アメリカ海軍が海上で使用していたアルミニウム製の椅子を購入したのだとか。寝室には、京都で買ったモダンな照明が付けられていたりと、部屋のあちらこちらにさり気なくヴィンテージのものを取り入れている。
そして、少しずつテイストが異なる家具同士のつなぎ役となっているのがラタン。ナチュラルな風合いをポイントに取り入れることで、部屋全体をまとまりあるひとつの空間に見せてくれている。
「かごが好きでたくさん買っちゃうんですよね。家具のいろいろに籐を取り入れちゃうのがわたしのクセで、出会ったら買ってしまいます。どんどん溜まってくから減らしちゃった。かごバッグも、夏は持ち歩くけど、使わない時はインテリアにしてもいいかなって置いています」
Photography/原田数正 Text/白﨑寛子